祖国革新党のチョ・グク代表(元法相)は1日、最高裁で自身に実刑が下される可能性について「(私は)司法府を思いのままにはできない。国法と手続きを守る」としつつ、「問題は、捜査そのものを受けず起訴もされないため有罪判決も受けない特殊集団が存在すること」と、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫妻と与党「国民の力」のハン・ドンフン非常対策委員長を批判した。
チョ代表はこの日午前、ユーチューブの「キム・オジュンの謙遜はつらい・ニュース工場」に出演し、「最高裁判決で実刑が確定した場合、どうするのか」と問われ、「刑務所に行かなければならない。仕方がない」としつつ、上のように語った。チョ代表は現在、子どもの入試不正や大統領府監察もみ消しなどで、二審で懲役2年の実刑を言い渡された状態にある。
続いてチョ代表は、「(私の裁判よりも)問題は、捜査そのものを受けず起訴もされないため有罪判決も受けない特殊集団が存在すること。それが尹錫悦大統領とキム・ゴンヒ女史、国民の力のハン・ドンフン非常対策委員長」だとし、「(私は)国法の手続きを甘んじて受けるが、そのような特権を享受する人々に、私と共に民主党のイ・ジェミョン代表を非難する資格はないと考える」と述べた。
チョ代表はまた、ハン・ドンフン委員長については、「(4月10日の総選挙後に)尹大統領と国民の力から捨てられるのではないかと思う」とし、「共に民主党と祖国革新党に加えて国民の力の一部が賛成し、『ハン・ドンフン特検法』が国会で可決されうるのではないかと推測する」と述べた。祖国革新党は次期(第22代)国会の最初の法案として、ハン委員長の告発教唆介入疑惑および子どもの入試不正疑惑などを捜査する「ハン・ドンフン特検法」を提出すると表明している。
チョ代表は、イ・ジェミョン代表との関係については「(検察による捜査などで)同病相憐れむ気持ちがあるのではないか」とし、「党は異なるが、イ代表も私も心の奥底で連帯と協力の意思が明確にあると思う」と話した。