「朝鮮日報」は裁判所の和解勧告に従い、チョ・グク元法務部長官の娘のチョ・ミンさんに関する誤報に伴う損害を賠償することを決めた。
8日の法曹界の話によると、ソウル中央地裁民事14部(ソ・ボミン裁判長)は先月12日、チョ元長官とチョ・ミンさんが朝鮮日報の記者や副局長ら4人を相手取って起こした損害賠償訴訟で、和解を勧告した。
裁判所は朝鮮日報の関係者たちに対し、チョ元長官とチョ・ミンさんに各700万ウォン(約72万8000円)、計1400万ウォン(約146万円)を支払うよう勧告した。これに双方とも異議は唱えず、そのまま確定した。確定した和解勧告決定は判決と同じ効力を持つ。
朝鮮日報は2020年8月28日、一部の地域版に「チョ・ミンさんがセブランス病院の皮膚科を訪ねて行き、インターンをしたいと言った」とする記事を載せた。しかしセブランス病院の皮膚科の複数の幹部とチョ元長官は、事実ではないと否定した。
その翌日、朝鮮日報は2面の訂正欄で「事実関係の確認を十分に経ていない不正確な記事だった」とし、「被害を受けたチョ・ミンさんと延世大学医療院の関係者に深くお詫び申し上げる。読者のみなさまにもお詫び申し上げる」と表明した。
チョ元長官とチョ・ミンさんは同年9月2日、朝鮮日報の誤報で名誉が傷つけられたとし、4億ウォン(約4160万円)を請求する訴訟を起こした。チョ元長官側の代理人はこの日、立場を表明する文章を発表し、その中で「裁判所が朝鮮日報の記事の違法性を認めたということに意義を見出し、和解勧告を受け入れた」とし、「間違っていても構わないという無責任な報道形態が、これからは繰り返されないことを切に希望する」と述べた。