子どもの入試不正疑惑とユ・ジェス元釜山市(プサンシ)経済副市長に対する監察もみ消し疑惑で裁判にかけられたチョ・グク元法務部長官が、一審で実刑を言い渡された。
ソウル中央地裁刑事21-1部(マ・ソンヨン裁判長)は3日、チョ元長官に懲役2年を言い渡し、600万ウォン(約62万円)の追徴を命じた。息子の入試不正疑惑で共に起訴された妻のチョン・ギョンシム前東洋大学教授には懲役1年が言い渡された。チョン前教授は娘の入試不正疑惑などで昨年1月、最高裁(大法院)で懲役4年が確定した。
チョ元長官には計12の容疑がかけられた。チョ元長官は息子と娘の入試不正疑惑(業務妨害、虚偽公文書作成・行使など)と娘の釜山大学医学専門大学院の奨学金の不正授受(賄賂授受、請託禁止法違反)などの容疑で2019年12月裁判にかけられた。また、大統領府民情首席に就任する当時、公職者倫理法上の白紙信託義務に反して財産を虚偽申告した容疑、人事聴聞会当時、プライベートファンド(私募ファンド)の運用現況報告書の偽造を要請し、資産管理人のキム・ギョンロク氏に自宅のコンピューターのハードディスクを隠すよう指示した疑い(証拠隠滅教唆)もある。
その後、チョ元長官は大統領府民情首席在任当時、ユ・ジェス元釜山市経済副市長の監察を揉み消した容疑(職権乱用権利行使妨害)で2020年1月に追加起訴された。検察はチョ元長官には懲役5年と罰金1200万ウォン(約125万円)および追徴金600万ウォンを求刑した。
一方、チョ元長官と共にユ元副市長に対する大統領府の特別監察をもみ消した容疑で起訴されたペク・ウォヌ元大統領府民情秘書官は懲役10カ月を、奨学金名目の賄賂を供与した疑いで起訴されたノ・ファンジュン前釜山医療院長は懲役6カ月に執行猶予1年を言い渡された。パク・ヒョンチョル元大統領府反腐敗秘書官は無罪を言い渡された。