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米原子力空母の再出動中に…北朝鮮、再びに東海上に弾道ミサイルを発射

登録:2022-10-06 10:13 修正:2022-10-06 10:51
平壌から2発…米空母の再出動に反発 
合同参謀本部「平和・安定を揺るがす重大な挑発」
北朝鮮が弾道ミサイルを発射する様子の資料写真/聯合ニュース

 北朝鮮は6日、平壌(ピョンヤン)から東海(トンヘ)上に短距離弾道ミサイル2発を発射した。北朝鮮は今月4日に慈江道舞坪里(ムピョンリ)一帯から「火星12型」と推定される中距離弾道ミサイル(IRBM)を太平洋に発射したのに続き、2日後に再び弾道ミサイルを発射した。米国の原子力推進空母が再び東海に入り予定されている韓米日共同訓練などに対抗する武力示威とみられる。

 合同参謀本部はこの日、「午前6時1分から6時23分までの間に北朝鮮の平壌・三石(サムソク)一帯から東海上に発射された短距離弾道ミサイル2発を捉えた」と明らかにした。合同参謀本部は「最初の短距離弾道ミサイルの飛行距離は約350キロメートル、高度80キロメートル、速度マッハ5(音速5倍)で、2番目の短距離弾道ミサイルの飛行距離は約800キロメートル、高度60キロメートル、速度マッハ6(音速6倍)と探知しており、細部諸元は韓米情報当局が精密分析している」と説明した。軍は飛行距離1000キロメートル以下を短距離ミサイルに分類する。

 合同参謀本部によると、キム・スンギョム合同参謀議長は北朝鮮の弾道ミサイル発射直後、韓米間の協力会議を通じて状況を共有し、北朝鮮のいかなる威嚇と挑発に対しても連合防衛態勢をさらに堅固にすることを確認した。合同参謀本部は「北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射は、朝鮮半島はもちろん国際社会の平和と安定を揺るがす重大な挑発行為であり、国連安保理決議に対する明白な違反であり、これを強く糾弾し、直ちに中断することを求める」と表明した。

 この日北朝鮮がミサイルを発射したのは、米空母「ロナルド・レーガン」(10万3千トン級)が東海に再び出動したことに対する反発の色合いが強い。北朝鮮の外務省は同日未明、公報文を通じて「米国が朝鮮半島の水域に空母打撃集団(強襲団)を再び引き入れ、朝鮮半島と周辺地域の情勢の安定に厳重な脅威を与えていることを注視している」と明らかにした。先月26~30日の韓米日の共同訓練を終えて東海を離れたロナルド・レーガン艦は、4日に北朝鮮が中距離弾道ミサイルを発射した後、5日に再び東海公海上に出動した。6日から韓米日共同訓練に参加する予定だ。

 北朝鮮はここ12日の間に6回ミサイルを発射した。2日に1回の割合でミサイルを発射したことになる。北朝鮮は今年に入ってから弾道ミサイルを22回、巡航ミサイルを2回発射した。尹錫悦政権発足以降のミサイル発射だけで10回にのぼる。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1061563.html韓国語原文入力:2022-10-06 09:42
訳C.M

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