本文に移動

韓国の療養病床は千人当たり5.3床…OECD平均の8.8倍

登録:2022-07-15 03:05 修正:2022-07-16 08:09
保健福祉部が医療実態調査 
人口当たりの病床数は3倍 
コロナで患者数が減少も 
在院期間の増加などで医療費増
12日午後、光州の北区保健所の疫学調査チームが管内のある療養病院で、コロナ拡散防止のため、防疫守則が順守されているかなど、感染症管理の実態を点検している/聯合ニュース

 韓国国内の医療機関の人口当たりの病床数は経済協力開発機構(OECD)平均の3倍に達し、磁気共鳴画像装置(MRI)などの医療機器や入院日数なども加盟国平均より多いことが分かった。

 保健福祉部は14日、保健医療基本法にもとづき5年周期で実施される5回目の「国民保健医療実態調査」の結果を発表した。これによると、2020年の1000人当たりの国内の病床数は13.2床で、OECD加盟国平均(最新の資料である2019年のもの)の4.4床の3倍。一般病床が30万3066床(44.2%)で最も多く、続いて療養病床が27万1999床(39.7%)、精神病床が8万2595床(12.0%)だった。

 特に療養病床は2016年からの5年間の年平均増加率が3%で最も高く、病床数全体の増加を牽引しているものと見られる。1000人当たりの療養病床数は5.3床で、OECD平均の0.6床のおよそ8.8倍。

OECD加盟国の1000人当たりの療養病床数の比較=国民健康保険公団//ハンギョレ新聞社

 医療機器の数もOECD平均を上回った。100万人当たりコンピューター断層撮影(CT)が40.1台、MRIが33.6台、陽電子放出断層撮影(PET)が3.6台で、OECD平均の25.8台(CT)、17.0台(MRI)、2.4台(PET)より多い。

 入院患者数は2016年の1280万人から2020年の1300万人へと増加し、昨年はコロナの影響で1133万人に減少した。疾病群別に見ると、2016年からの5年間で呼吸器系疾患および障害の患者(年平均-11.6%)、耳鼻咽喉疾患および障害の患者(年平均-10.2%)の数が大幅に減ったが、やはりコロナの影響と分析される。

 一方、入院患者の平均在院日数は2016年の14.9日から2020年には16.1日へと増えている。OECD平均の在院日数(2019年)の8.0日の2倍だ。平均医療費は2016年の226万ウォン(約23万8000円)から2020年には343万ウォン(約36万1000円)へと右肩上がりで増加した。2020年の診療量の減少にもかかわらず医療費が増えたのには、300床以上の療養病院の医療費増加が影響を及ぼしたものと見られる。2020年の300床以上の療養病院の入院総医療費は前年に比べ10.2%の増。

チャン・ヒョヌン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1050955.html韓国語原文入力:2022-07-14 16:03
訳D.K

関連記事