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韓国のコロナ死亡者、過小推計の可能性も…1カ月の死亡者、初の4万人台

登録:2022-05-26 06:15 修正:2022-05-26 08:07
今月23日午前、ソウル鍾路区のタプコル公園の新型コロナウイルス選別検査所で医療スタッフが検査者を待っている/聯合ニュース

 新型コロナウイルス感染症流行のピークだった3月、全国の死亡者数が前年対比68%も増え、初めて4万人台に上がった。2万人台の中後半で推移していた1カ月の死亡者数が突然1万8千人近く増えたのは、新型コロナの影響と推定される。

 統計庁が25日発表した「3月の人口動向」によれば、3月の全国死亡者数は4万4487人で、前年同期より67.6%増えた。死亡統計が作成されはじめた1983年以降、1カ月に韓国の人口が4万人以上死亡したのは今回が初めて。疾病管理庁が集計する新型コロナウイルス感染症の死亡者は、3月は8172人だった。新型コロナへの感染が確認された死亡者を覗いても例年より1万人近く多く死亡したわけだ。

 3月の新型コロナによる死亡者数「8172人」も、統計庁の集計が始まった1995年以降、単一原因で8千人を超える人がひと月の間に死亡した初めての事例だ。しかし、新型コロナによる死亡者数が過小推計されたという指摘は絶えなかった。新型コロナに感染したにもかかわらず、陽性判定を受ける前に死亡したり、隔離解除後に状態が悪くなって死亡した場合はこの数字に含まれないためだ。他の疾患があったが病床不足で適時に治療を受けられず死亡した「非コロナ」死亡者も含まれない。

 新型コロナの余波による死亡者は政府発表の2倍に達すると推定する専門家もいる。実際、今回の死亡統計は、このような推定を一部裏付けている。中央事故収拾本部によると、3月の全国火葬件数は3万8190件で、最近2年平均より1万5000件余りも多かった。

 統計庁の関係者は「3月にオミクロン株感染者数も1000万人を超え、死亡者数も8000人を超えたため、新型コロナの影響を多く受けたものと予想している。しかし、新型コロナの余波がこのような現象をどこまで説明できるかは正確に判断できない」と述べた。2月にも全国の死亡者数が前年に比べて22.7%増え、異例の増加率を示した。

 最近の死亡者数の増加は85歳以上の老年層で目立った。第1四半期の粗死亡率(人口1千人当たりの死亡者数)の変化を年代別に見ると、85歳以上の男性調査網率は188.7人で1年前より48.2人増え、85歳以上の女性調査網率は157人で1年前より47.1人増えた。65~84歳男性の粗死亡率は31.7人で、1年前より5.4人増えており、65~84歳女性の粗死亡率は17.8人で、1年前より3.7人増えた。

 地域別に見ると、釜山(プサン)、大邱(テグ)、蔚山(ウルサン)で死亡者数が特に大きく増えた。3月の釜山の死亡者数は3629人で1年前より88.4%増え、大邱は2332人で1年前より87.9%増えた。蔚山は796人で79.3%増加した。

イ・ジヘ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1044292.html韓国語原文入力:2022-05-2602:4
訳H.J

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