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[単独]米日、韓米日3カ国軍事演習を重ねて提案…文在寅政権「受け入れられない」

登録:2022-03-31 05:45 修正:2022-03-31 07:32
米日、韓日高官級協議を契機に「圧力」
チョン・ウィヨン外交部長官(左から)と米国のアントニー・ブリンケン国務長官、日本の林芳正外相が2月12日(現地時間)、ハワイのアジア太平洋安全保障研究所で開かれた韓米日3カ国外相会談後、共同記者会見を行っている/聯合ニュース

 米国と日本政府が最近、韓米日3カ国による軍事演習を朝鮮半島水域で実施することを繰り返し提案してきたが、韓国政府がこれを受け入れなかったという事実が30日に確認された。

 韓米日3カ国協議に詳しい外交筋は「今年2~3月、韓米日高官級会合の過程で、米日が3カ国による軍事演習を重ねて提案したが、文在寅(ムン・ジェイン)政権がこれに同意しなかった」と本紙に伝えた。

 同外交筋の話を総合すると、今年2月12日にハワイのホノルルで開かれた韓米日3カ国外相会談で、米国のアントニー・ブリンケン国務長官と日本の林芳正外相は、チョン・ウィヨン外交部長官に韓米日合同軍事演習を提案したが、チョン長官はさまざまな理由を挙げて難色を示した。さらに今月11日、韓米日外務次官による電話会談の際にも、米国のウェンディ・シャーマン国務副長官と日本の森健良外務省事務次官が3カ国合同軍事演習を繰り返し提案したが、チェ・ジョンゴン外交部第1次官はやはり難色を示した。外交筋は「31日午前(韓国時間)、ハワイで開かれる韓米日制服組トップによる会談(Tri-CHOD)でも、米日は3カ国合同軍事演習を再び提案する可能性がある」と述べた。

 米日政府は最近、3カ国合同軍事演習を重ねて提案する際、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射など挑発的な軍事動向に対抗し、韓米日3カ国の堅固な対応意志を示す必要があることを理由に挙げているという。

 しかし、複数の外交筋は「最近の米日による3カ国合同軍事演習の提案は、北朝鮮を理由にしているが、実際は何より中国及びロシアを牽制しようとする意図があるとみるべきだ」と指摘した。これに関し、米国防総省が28日(現地時間)に議会に提出した「国家防衛戦略(NDS)」で、中国を「最重要な戦略的競争相手」として最も大きい脅威に挙げ、ロシアを「急激な脅威」としてそれに次ぐ脅威と示した事実は、示唆するところが大きい。韓米日3カ国が朝鮮半島水域で軍事演習をした事例はこれまで一度もない。韓米日3カ国の合同軍事演習が、北東アジアの地政学を質的に変える「重大な変化」と考えられてきた上、36年間にわたる日帝強占期(日本の植民地時代)を経験した韓国にとって、「日本自衛隊の朝鮮半島への進入」に対する拒否感が非常に強いためだ。

 外交筋は「文在寅政権が韓米日3カ国合同軍事演習の実施に同意する可能性はないが、5月10日に樹立される尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は『安全保障における韓米日3カ国協力の活性化』を公言してきたため、どんな判断をするか分からない」と述べた。

イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1036846.html?_fr=mt1韓国語原文入力: 2022-03-31 02:32
訳H.J

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