国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に出席するため英国を訪問中の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、カタールやルーマニアの首脳らと会談し、エネルギー、気候危機、新型コロナウイルス対応などについて意見を交わした。大統領府が2日に明らかにした。
大統領府のパク・キョンミ報道官はこの日「文大統領は1日夜、ケルビングローブ美術館・博物館において英国のボリス・ジョンソン首相の主催で行われた首脳レセプションで、英国のウィリアム王子夫妻と気候環境について意見を交換した」と発表した。ウィリアム王子は、韓国のNDC(国が決定する貢献。国の温室効果ガス削減目標)の引き上げを高く評価し、文大統領は英国がリーダーシップを発揮したことに感謝の意を表した。首脳レセプションには、COP26に集った100カ国あまりの首脳級の人士が参加した。
文大統領はまた、首脳会議の開会式では、隣に座ったカタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長とエネルギーについて話し合った。文大統領は「韓国はカタールからLNG(液化天然ガス)を輸入し、LNG船舶などの造船を多く受注している」と述べ、タミーム首長は「LNGは未来のエネルギー資源だと考えている。韓国にLNGを安定的に供給する」と答えた。また、タミーム首長は文大統領に「ドーハに招待し、エネルギーインフラなどをお見せしたい」と述べた。
文大統領は、ルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領に対して、9月のコロナワクチンと医療機器の相互供与はワクチン接種率を高めるのに役立ったと、感謝の意を表した。大統領府によると、ヨハニス大統領は「役に立って嬉しい」と述べたという。コスタリカのカルロス・アルバラード・ケサダ大統領は文大統領に「韓国を尊敬しており、キムチが好きだ」と述べ、文大統領は「キムチが好きなら、韓国をすべて知っているということ」と答えた。
一方、大統領府のタク・ヒョンミン儀典秘書官はフェイスブックに「午前10時に出て来て夜10時まで、まる12時間を…」と記し、文大統領がCOP26の開かれているグラスゴーで「強行軍」を行なっていると明かした。タク・ヒョンミン秘書官は「まだ日程の半分が過ぎただけなのに、足から血が出た」と記している。