文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、変異株の新型コロナウイルスに対応するための改良ワクチンの確保を指示した。また、小児ガンや重い疾患を抱える新生児の保護者の優先接種を検討することなど、感染予防のための細心のアプローチを求めた。
文大統領は、7日に大統領府で開かれたコロナ対応特別防疫点検会議で、「変異ウイルスに効果を発揮するワクチンや、コロナとインフルエンザのワンショットワクチンなどの改良ワクチンに関する国際的動向をよく調べて専門家と議論し、改良ワクチンの確保に努めてほしい」と指示した。大統領府のパク・キョンミ報道官が書面ブリーフィングで発表した。コロナ変異株は感染力が強く、既存のワクチンの効果を低下させる可能性があるため、徹底した備えが求められる。先月の文大統領の米国訪問中には、SKバイオサイエンスが変異株ワクチン、インフルエンザ結合ワクチンなどの次世代ワクチンの開発と生産に向けた趣意書をノババックスと交わしている。
文大統領はまた、「小児ガン患者や重い疾患を抱える新生児の保護者は、本人は優先接種対象者ではないものの、子どもたちを世話したり保護したりするために免疫力を備える必要があるため、優先接種の対象として考慮することを検討せよ」と指示した。
ワクチンの供給・接種問題については「ワクチン導入が遅いという不信を短期間で克服し、雰囲気を大反転」させたと自評した。文大統領は「防疫と保健の当局、医療スタッフが大変苦労された」とし「これまで政府が専門家と計画を立て、それに沿って接種を滞りなく進めてきたということを、自信を持って広めてほしい」と指示した。この日の会議にはクォン・ドクチョル保健福祉部長官、ク・ユンチョル国務調整室長、キム・ガンニプ食品医薬品安全処長、チョン・ウンギョン疾病管理庁長、キ・モラン大統領府防疫企画官らが出席した。