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キムチ宗主国の議論を終わらせる…忠清北道、キムチ拠点団地を推進

登録:2021-04-09 06:46 修正:2021-04-09 08:27
槐山キムジャン(キムチの漬け込み)祭を訪れた参加者や観光客らがキムジャンを体験している=槐山郡//ハンギョレ新聞社

 中国発のキムチ宗主国に関する議論が起きているなか、キムチのグローバル化のための大規模な公共キムチ拠点団地の造成が推進される。

 忠清北道は8日、6月まで中部圏キムチ複合団地の造成のための研究を進めると明らかにした。忠清北道は2日、ある農業関連のコンサルティング会社にこの研究を任せ、結果が出次第、公共キムチ拠点団地の造成に乗り出す意向だ。

 忠清北道は、2025年まで約480億ウォン(約47億円)を投じ、7万平方メートル規模の公共キムチ拠点団地の造成を構想している。研究結果が出れば、忠清北道地域の市や郡などを対象に、キムチ拠点団地の候補地選定に乗りだす予定だ。キムチ用白菜(槐山(クェサン))、唐辛子(陰城(ウムソン)、槐山)、ニンニク(丹陽(タニャン))などキムチ関連の農業特産物の主産地や、交通やアクセスに優れている自治体などが拠点団地の誘致に乗りだすものとみられる。忠清北道のチョ・ムンシク農食品流通課主務官は「地域均衡のニューディール事業を推進する政府に、中部圏キムチ拠点団地の造成を提案した。忠清北道は交通やアクセスが良く、キムチ関連の農業特産物の主産地であるので、キムチ拠点団地の最適地」だと述べた。

 キムチ拠点団地には、キムチの材料である白菜、大根、ニンニク、粉唐辛子などを低温保存する物流施設、キムチの生産施設、体験・教育空間などを設ける計画だ。チョ主務官は「キムチのグローバル化のために輸出するには、一年中キムチを供給できる大規模な低温貯蔵施設などが必要だ。中小キムチ加工業者のための賃貸生産施設、伝統キムチ体験、教育施設なども用意する計画」だと述べた。

 中国の「泡菜」や日本の「Kimuchi」(韓国語では「Kimchi」と表記)など、キムチ宗主国の議論を終わらせることができる伝統キムチの研究やキムチグローバル化のための研究施設も設けられる予定だ。チョ主務官は「中部圏公共キムチ拠点団地は、私たちのキムチの歴史や伝統と優秀性などを世界に知らしめ、キムチ宗主国の議論を払拭する求心点になるだろう。機能性キムチなどを研究・開発し、キムチ関連企業の創業を支援するなど、キムチの多様化と底辺拡大の役割も果たすだろう」と述べた。

オ・ユンジュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/chungcheong/990202.html韓国語原文入力:2021-04-08 16:58
訳M.S

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