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マンション駐車場で起きたテスラの車火災で1人死亡…消防当局「一般車より鎮火困難」

登録:2020-12-11 06:38 修正:2020-12-11 08:37
9日午後9時43分、火災発生から約1時間後に鎮火 
「国科捜の依頼で正確な事故原因を把握する予定」
テスラ社の車で起きた火災=龍山消防署提供//ハンギョレ新聞社

 ソウルのあるマンションの地下駐車場で、テスラ社の乗用車が壁面に衝突して火事が発生し、1人が死亡した。電気自動車の特性上、鎮火が困難だったという。

 9日夜9時43分頃、ソウル市龍山区(ヨンサング)のあるマンション地下駐車場に進入中のテスラ社の乗用車が駐車場の壁面と衝突し、火災が発生した。当時、助手席に乗っていた車主のYさん(60)は、消防隊員が出動した当時意識がなく、病院に運ばれたが死亡した。運転席にいた運転代行のドライバーは軽傷を負った。

 消防当局は、電気自動車であるテスラの特性上、一般的な自動車火災に比べ、鎮火に長い時間がかかったと話した。車で発生した火災は発生から1時間たった夜10時48分ごろ消火された。龍山消防署関係者は「一般的な自動車火災の場合、鎮火にこんなに長い時間はかからない。電気自動車が使用するバッテリーの場合、衝撃によって火災が発生すると、供給を遮断する方法がなくなり、鎮火が難しい。そのため、水を集中的に撒いた」とし、「ドアも一般乗用車とは違って上に向かって開く硬い形なので、普段使用していた装備を利用して一般乗用車のように早く救助するのは難しかった」と話した。龍山消防署は9日夜9時44分通報があり、45分に出動、5分以内に現場に到着して鎮火と救助作業を同時に行ったと明らかにした。

 事故が起きた車は今年生産されたテスラのモデルXロングレンジで、現存する最大のSUV電気自動車とされている。

 龍山警察署関係者は「ドライバーは制御不能になり、地下駐車場の壁面に衝突したと主張している。国立科学捜査研究院の依頼などを通じて正確な事故原因などを把握する予定」と述べた。

チョン・グァンジュン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/973607.html韓国語原文入力:2020-12-11 02:44
訳H.J

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