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韓国自動車業界「テスラの独走を防げ」

登録:2020-06-10 06:19 修正:2020-06-10 09:09
電気自動車、特典を次々と打ち出して宣伝 
現代自動車、車両価格を55%値下げ 
韓国GM、新モデルの価格を凍結 
ルノーサムスン、現金払いで600万ウォン割引
韓国GMシボレー2020年型ボルトEV=韓国GM提供//ハンギョレ新聞社

 「テスラの独走を防げ」

 韓国の完成車企業が、電気自動車を購入する顧客のための特典を競って次々と打ち出している。韓国の電気自動車市場がテスラ独走体制の兆しを見せ、電気自動車の顧客を捉えるための競争がますます激しくなっている形だ。

 現代自動車は9日、購入費用の負担を軽くした電気自動車専用のE-Lite分割払いプログラムを始めることを明らかにした。コナ・エレクトリックやアイオニック・エレクトリックを購入する個人顧客に前払率の制限なく最大55%まで車両価格を値下げし、最低1.9%の金利を適用するプログラムだ。中途解約手数料も免除される。このプログラムを利用する顧客は、個人用電気自動車の充電器または30万ポイント分の電気自動車充電カード(充電スポット用のプリペイドカード)のどちらか一つを選んでもらうこともできる。

 韓国GMのシボレーも同日、事前契約を開始する新型ボルトEVの販売価格を凍結することにした。政府と地方自治体の補助金を適用しない価格は、昨年のモデルと同じ4593万ウォン(約413万円)(LT)~4814万ウォン(約433万円)(プレミア)だ。新型モデルの走行距離が既存モデルより31キロメートル増加した414キロメートルである点を考慮すると、価格を少し下げたわけだ。韓国GMの関係者は「今まで韓国の電気自動車市場では累積で約6000台を売ったが、最近は少し停滞している」とし、「一種の突破口を用意するもので、バッテリー用量は増やしたが価格は凍結した」と語った。

 ルノーサムスン自動車は、2月から準中型セダン電気自動車のSM3Z.E.を現金で購入する顧客に600万ウォン(約54万円)を割引している。政府と自治体の補助金を加えれば、最低1400万ウォン(約126万円)台で車両を購入できる。

 韓国の電気自動車市場では今年からテスラがシェア1位を走っている。昨年11月に普及型モデルの「モデル3」を韓国で発売してから販売量が急増した。過去第1四半期には4070台を売り、シェアの46.1%を占めた。昨年の韓国の電気自動車シェア1位だった現代・起亜自動車は3945台(44.7%)を売り、2位に落ちた。現代自動車の関係者は「電気自動車は購入補助金の財源が限定されているため、全体のパイがある程度決まっている状況」だとし、「テスラのモデル3の販売量が増加傾向のため、価格競争に積極的に乗り出した側面がある」と説明した。

イ・ジェヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/948625.html韓国語原文入力:2020-06-10 02:35
訳M.S

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