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インフルエンザワクチン接種後に死亡した高校生、死因は「毒物中毒」と判断

登録:2020-10-28 08:25 修正:2020-10-28 10:06
解剖で「亜硝酸ナトリウム」致死量レベルで検出 
購入の事実も確認…警察、自殺と推定
韓国警察//ハンギョレ新聞社

 インフルエンザワクチンを接種した後に死亡した仁川(インチョン)の高校3年生の死因が、毒物に分類される「亜硝酸ナトリウム中毒」であることが明らかになった。警察は解剖で当該毒物が検出された事実と、それを直接購入した事実を確認した。

 27日、仁川市弥鄒忽区(ミチュホルグ)警察署などの説明を総合すると、国立科学捜査研究院の解剖の結果、死亡したA君(17)の遺体から亜硝酸ナトリウムが致死量(成人基準で4~6グラム)レベルで検出された。A君は14日、インフルエンザワクチンを無料接種した2日後の16日午前、自宅で遺体で発見された。亜硝酸ナトリウムはハムやソーセージなどの肉加工品を作る時、肉の発色剤として使う代表的な食品添加物で、毒性が強く、他の物質と結合して発がん性物質を作る危険性も大きく、多量を服用すると死亡する可能性があるという。

 警察はA君が亜硝酸ナトリウムを購入した事実も確認した。ただし、具体的な購入時期などは捜査中の事案なので公開できないとした。警察関係者は「A君の通信機器のパスワードが解けず検索記録の分析などに困難がある」と述べ、「インフルエンザワクチン接種や他殺とは関連がないと判断する」と付け加えた。警察はA君が自殺を選択したものとみている。

 一方、大統領府の国民請願掲示板には、「A君の兄」と名乗る請願者による「死んだ弟の無念さを晴らしてください」との内容の請願が掲載された。彼は文章で「弟は成績も全校上位圏で、大学入試もほぼ終え、心理的な圧迫感やストレスが最小の状態だった」とし「普段の活動半径も家、読書室、学校を大きく逸脱することはなく、自殺をする理由が全くない」と主張した。この請願文は同日午後2時現在で1万8000人余りの同意を得ている。

イ・ジョンハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/967364.html韓国語原文入力:2020-10-27 15:09
訳C.M

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