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北朝鮮「米国と向き合うつもりはない…韓国はおせっかいをやめよ」

登録:2020-07-07 09:45 修正:2020-07-07 11:47
北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長の談話
北朝鮮外務省のキム・ミョンギル巡回大使が2019年10月5日(現地時間)、ストックホルム郊外の北朝鮮大使館前で、同日の朝米実務交渉が決裂したと明らかにした。一番左が当時代表団の一員だったクォン・ジョングン外務省米国担当局長=ストックホルム/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長が、3回目の朝米首脳会談の可能性を一蹴し、「もう一度明確にするが、我々は米国人と向き合うつもりはない」と述べた。3回目の朝米首脳会談の必要性を強調する韓国政府に対しては、「寝言のようなことを言っているから北南関係をさらに台無しにするばかりだ」と言い放った。

 クォン局長は7日、北朝鮮官営メディアの「朝鮮中央通信」を通じて自分の名義の談話を発表し、このように明らかにした。クォン局長は昨年10月、スウェーデンのストックホルムで開かれた朝米実務接触当時、次席代表として交渉に関与した人物。クォン局長は4日にチェ・ソンヒ外務省第1次官が出した談話に言及し、「わかりやすく理解できるよう明々白々に伝えた我々の立場だった」とし、にもかかわらず「今も南側からは朝米首脳会談を仲裁するための自分たちの努力には変わりがないという寝ぼけた声が聞こえ続けている」と指摘した。4日にチェ次官は「朝米対話を自分たちの政治的危機に対処するための道具としか考えていない米国とは向き合う必要はない」と述べている。

 クォン局長は、朝米首脳会談の必要性を強調した文在寅(ムン・ジェイン)大統領をはじめ、韓国政府関係者を遠回しに差しながら「時もわかっておらず」「おせっかい」だとし、特に「ある人たちは、我が外務省第1次官の談話が『米国が行動せよというメッセージ』であり『もう少し譲歩せよという一種の要求』という我田引水の解釈まで明かしている」と批判した。「だんだん複雑に絡み合っていくばかりの朝米関係を正すといって、まるで何かの『解決屋』のように自任し、自分の鼻も洗えないのに人の鼻を洗う心配をしているのだから、実に見苦しい」という指摘も続けた。

 クォン局長は、韓国政府が「そろそろおせっかいをやめる時がきたようだが、その癖を直す薬と処方がないようだ」とし、「しきりに時もわからずに寝言のようなことばかりを言っているから、北南関係をさらに台無しにするばかりだ」と述べた。そして「『仲裁者』になろうとする未練がそれほど強く、最後まで努力するのが願いだというならやってみろ」とし、「その努力の結果を見ることになるのか、それとも元も子もなく嘲笑を買うだけなのか、そのうち分かるだろう。もう一度明確にするが、我々は米国人と向き合うつもりはない」と強調した。

ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/952541.html韓国語原文入力:2020-07-07 08:35
訳C.M

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