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クーパン物流センターや教会で感染続出…首都圏に非常事態

登録:2020-05-28 01:51 修正:2020-05-28 08:26
クーパン関連の感染者だけで64人…「さらに増える見通し」 
城東の飲食店、5~7次感染例19件 
感染者続出のチュサラン教会「集合禁止」
クーパン富川物流センター関連の新型コロナ感染者が続出している中、27日午後、京畿道の富川市保健所選別診療所でコロナ検査を受けに来た市民が相談している//ハンギョレ新聞社

 富川(プチョン)のクーパン(オンライン・ショッピングモールのひとつ)物流センターで発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染が首都圏全域に広がっている。27日の1日だけでソウル、京畿道、仁川(インチョン)で40人を超える感染者が新たに確認された。防疫当局が職員と訪問客約4000人(前日までの検査完了人数は1822人)に対して全数検査を行っているため、感染者数はさらに増えるものと見られる。京畿道は、梨泰院(イテウォン)で始まったCOVID-19感染がクーパン物流センターなどの連鎖的な感染につながったことから「社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)」を再び強化するかどうかについて議論している。

 ソウル市と京畿道の調査によると、27日午後8時30分現在のクーパン物流センター関連の累計感染者数は64人。地域別では仁川30人、京畿18人、ソウル16人。

 ソウルでは物流センターで働いていた銅雀区(トンジャック)の30代の男性と恩平区(ウンピョング)の40代の男性、永登浦区(ヨンドゥンポグ)の40代の男性、陽川区(ヤンチョング)の50代の女性がこの日新たに陽性判定を受けた。金浦市(キンポシ)では10代の学生をはじめ、物流センターに連なる3人が陽性判定を受けた。

 マーケットカーリー(オンライン・ショッピングモールのひとつ)の物流センターで働いていた44歳の女性もこの日、陽性判定を受けたが、富川物流センターに勤務していた女性感染者と接触して感染したものと推定される。

 感染者の家族が感染する例も相次いだ。クーパンの物流センターで感染者と接触し、26日に陽性判定を受けた九老区(クログ)の45歳の女性の13歳の娘が27日に陽性判定を受けた。物流センターの関係者で、26日に陽性判定を受けた江西区(カンソグ)の30代の女性の3歳の娘も27日に陽性判定を受けた。ソウル市の関係者は「朝早くから一緒に物流作業を行うなど、濃厚接触が起きる環境なので、さらに感染者が発生し得る」と語った。

 梨泰院のクラブ関連のソウルの感染者も前日より11人増え、129人となった。そのうちクラブなどでの直接感染が67人、家族や知人などの感染者が62人。

 ソウル城東区(ソンドング)の飲食店「イルオリ」関連の感染者は19人に増えた。梨泰院のクラブを訪れていた「仁川の塾講師」から始まった感染が、京畿道富川市の誕生会を経て、飲食店の職員と客へと広がった連続感染例だ。現在までにソウルだけで5~7次感染と推定される事例が19件発生している。

 26日にソウル恩平区の小学生とその父親がともに陽性判定を受けた事例は、今月25日に陽性判定を受けた議政府(ウィジョンブ)のチュサラン(主の愛)教会の牧師と関連があることが分かった。ソウル市の調査の結果、陽川区(ヤンチョング)の恩恵メソジスト教会の伝道師が感染しており、その伝道師と聖書の学習をしていて感染したと見られるチュサラン教会の牧師と恩平区の小学生の父親が、18日にある飲食店を訪れた時間が重なっていたことが分かったのだ。

 議政府市のチュサラン教会の牧師に連なる感染者も、直接接触が7人、2次感染が6人、計13人と確認された。チュサラン教会の牧師は、15日に南楊州(ナミャンジュ)の和道(ファド)ウリ教会の牧師(57)とソウル陽川区の恩恵メソジスト教会を訪れ、その後、陽性判定を受けた。陽性判定を受けた恩恵メソジスト教会の伝道師(34)が8日と15日に参加した英語聖書研究会で感染が広がったものと推定される。議政府市はチュサラン教会に対して集合禁止命令を下した。

オク・ギウォン、ホン・ヨンドク、パク・キョンマン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/946769.html韓国語原文入力:2020-05-27 18:58
訳D.K

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