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裁判所、「自宅隔離違反」の20代に懲役4カ月…新型コロナで初の実刑判決

登録:2020-05-27 01:37 修正:2020-05-27 06:40
新型コロナで初判決…強化された感染症管理法を初めて適用 
裁判所「当時のコロナの状況は深刻…厳正処罰必要」
議政府地裁//ハンギョレ新聞社

 裁判所は、自宅隔離措置に違反し居住地を無断離脱した疑いで裁判に付されていた20代の男性に実刑判決を言い渡した。

 コロナ禍で強化された感染症管理法が初適用された判決で、自宅隔離違反で懲役の実刑が言い渡されたのは今回が初めて。当初、この法律は最高刑が「罰金300万ウォン(約26万2000円)」だったが、先月5日に改正され「懲役1年または罰金1000万ウォン(約87万4000円)」に上方修正されている。

 議政府(ウィジョンブ)地裁刑事9単独のチョン・ウニョン判事は26日、感染症の予防及び管理に関する法律違反の疑いで起訴されたK被告(27)に懲役4カ月を言い渡した。

 判決は「被告人に同種の犯罪の前歴はないが、罪質が悪く犯行期間が長い」とし「大衆が利用する危険施設も訪問した」と述べた。そして「動機と経緯の面でも、単に息が詰まるという理由で無断離脱して酒を飲んだ」とし「当時、大韓民国と外国のコロナ状況は深刻で、議政府付近も同じだっただけに、厳正に処罰する必要がある」と量刑理由を説明した。

 K被告は、自宅隔離解除を2日後に控えた先月14日に京畿道議政府市内の自宅を、同月16日には楊州(ヤンジュ)市内の臨時保護施設を無断離脱した疑いで拘束起訴された。K被告は、先月初めにコロナ集団感染が発生したカトリック大学議政府聖母病院を退院し、自宅隔離の対象となっていた。

 検察は今月12日に開かれた初公判兼結審公判で、K被告に対し法定最高刑の懲役1年を求刑していた。K被告の母親は判決直後、「過ちは認めるが、刑が重すぎると思う」と控訴の意を表明した。

 一方、コロナ禍後、自宅隔離措置違反で初めて逮捕されたA氏(68、ソウル市松坡区(ソンパグ))に対する初公判は19日にソウル東部地裁で開かれ、検察は懲役6カ月を求刑した。A氏に対する判決公判は来月16日に開かれる。米国から入国したA被告は、先月14日に自宅隔離措置に違反して2日間にわたりサウナや飲食店などを回っていた疑いで拘束された。

パク・キョンマン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/area_general/946499.html韓国語原文入力:2020-05-26 11:36
訳D.K

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