新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染の可能性があるため、保健当局から自宅隔離命令を受けていたにもかかわらず、数回にわたって住居地を離脱していた日本人が警察に拘束された。外国人が自宅隔離措置違反で拘束されたのは初。
ソウル西大門警察署は21日、日本人Aさん(23)を感染症予防法違反の疑いで拘束したと発表した。警察の説明を総合すると、Aさんは先月2日、仁川(インチョン)国際空港から入国し、2週間の自宅隔離通知を受けたが、これまで8回にわたって住居地を離脱し、食堂や病院などを訪問していた疑いが持たれている。政府の指針に則り、すべての国外からの入国者はCOVID-19検査を受け、その後2週間にわたり自宅隔離を行わなければならない。
西大門区役所は、CCTV(閉回路テレビ=防犯カメラ)やクレジットカードの使用内訳などを通じてAさんが自宅隔離措置に違反した事実を発見し、先月21日にAさんを警察に告発した。Aさんは警察の取り調べに対し容疑を否認しているという。警察関係者は「Aさんは自宅隔離措置違反の事実を隠し、繰り返し多くの人が利用する施設を訪れるなど容疑が重いうえ、逃走の恐れがあるとの判断から、拘束令状を申請した。21日に裁判所から令状の発付を受けた」と説明した。