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1億ウォン分の手の消毒剤…韓国の民間団体が初の対北朝鮮コロナ支援

登録:2020-04-02 21:01 修正:2020-04-03 07:02
統一部「法的要件充足…搬出承認」 
民間協力、当局間に拡大するかに注目
北朝鮮の首都、平壌の高級サービス施設である蒼光園の職員が、新型コロナ感染予防を目的に施設内部を消毒している=労働新聞2月29日付より/聯合ニュース

 韓国の民間団体が、手の消毒剤1億ウォン(約880万円)分を北朝鮮に支援する。南北レベルとしては今年初の対北朝鮮支援であり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生後、官民を問わず初の防疫協力だ。

 韓国統一部当局者は2日、記者団と会い「(対北朝鮮支援の)要件を備えたある団体に対して、3月31日(支援物品の対北朝鮮)搬出を承認した」と明らかにした。この当局者は「支援物品は1億ウォン相当の手消毒剤」だとして「財源は団体が自ら用意したもの」と話した。政府予算である南北協力基金は投入されていないとの話だ。

 この当局者は「団体の名称、搬出経路、時期などについては、事業の円滑な推進のために推進する団体が非公開を要請しているため詳しくは話せない」と付け加えた。

 COVID-19の発生以後、開城(ケソン)南北共同連絡事務所業務が暫定中断されるなど、南北間の通路が閉じられた状況であるため、この団体は手消毒剤を購入し次第、北朝鮮-中国国境を通じて北朝鮮側に物品を伝達するものと予想される。

 韓国政府当局者は「(対北朝鮮支援の)要件を備えた団体は多数ある」として、今後民間レベルの対北朝鮮追加支援がなされる可能性があることを示唆した。民間レベルの防疫協力が、当局レベルのCOVID-19防疫協力を含む保健医療協力につながるかが注目される。

 対北朝鮮支援の“要件”とは、関連法律などに規定された5項目だが、主要なものは(1)北朝鮮との合意書(2)分配の透明性確保策など。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/935350.html韓国語原文入力:2020-04-02 18:42
訳J.S

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