新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡散している中、新天地イエス教(新天地)が社会的非難のあげくに検察捜査まで受けることになると、これまで姿を現さず閉じこもってきたイ・マンヒ新天地総会長が2日、緊急記者会見を開き、「COVID-19の拡散事態に関し、国民の皆様に心からお詫びする」と述べた。
イ総会長はこの日午後3時10分、京畿道加平(カピョン)の新天地研修院「平和の宮殿」の正門前で記者会見を開き、「故意的ではないが、(新天地によって)多くの感染者が出た。本当に面目ない」と述べた。彼はさらに、「(COVID-19の)感染拡散防止のため、政府と当局で最善の努力を尽くしており、私たちも積極的に協力している」とし、情報の隠ぺい疑惑などを否定した。また、イ総会長は「忙しい時期に政府当局が私たちの教会のためにこのように努力してくださったことに感謝する」とし、二回にわたってクンジョル(ひざまずいてお辞儀する正式な礼)をした。
これまでCOVID-19事態と関連して沈黙してきたイ総会長はこの日、灰色のスーツに黄色のネクタイをしめて記者会見に出た。顔には白いマスクをつけていた。二回お辞儀をするとき、左手首に前政権の大統領府から贈られたと思われる「朴槿恵(パク・クネ)」と刻まれた時計をはめている場面が目撃され、注目を集めた。
イ総会長はCOVID-19の診断検査の結果「陰性」判定を受けたと、この日新天地総会側が明らかにした。しかしイ・ジェミョン京畿道知事は、イ総会長が自費で診断検査を受けた結果が信じられないという理由で、この日夕方、加平の新天地の研修院で直接強制検体採取を試み、すでに研修院を離れていたイ総会長が夜9時16分に果川(クァチョン)保健所を訪れて検査を受けたという事実を確認した後、撤退した。
一方、新天地の海外宣教部長はこの日、「中国の武漢に居住する信者数は357人であり、独自の調査の結果、中国でCOVID-19発生前後に国内から武漢に行ったり、武漢から入国した信者はいない」と明らかにした。ただ、自分たちが把握できていない出入国者があり得るとし、政府から通報があれば調査に積極的に協力すると付け加えた。
イ総会長の立場発表後に続いた質疑応答で、新天地側は一部で提起された「つぎはぎだらけの信者名簿提出」主張などについても集中的に釈明した。新天地の実務者は「京畿道と疾病管理本部が互いに受け取った名簿を比較する過程で手違いがあったもの。名簿は加減なく渡し、意図的な記載漏れは不可能だった」と明らかにした。