本文に移動

新型コロナ感染者の29%が20代…「新天地の若い女性の比重が高い影響」

登録:2020-03-03 06:20 修正:2020-03-03 21:57
女性62%・男性38%を占める 
10人中4人が20~30代 
新天地関連が全体の57% 
大邱10万人当り126.5人が陽性 
 
30・40代の致命率0.2%にとどまるが 
60代1.1%、70代3.1%に続き 
80歳以上は3.7%と高まる
2日午後、京畿道加平の平和研修院で開かれたCOVID-19関連の新天地イエス教会の記者会見に参加したイ・マンヒ新天地イエス教会総会長が立場発表を行っている=加平/共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者の中で20代女性が高い比重を占めていることが明らかになった。COVID-19拡散傾向の中心経路である新天地イエス教の信者の中に若い女性が多かった影響だと把握されている。感染者に対する死亡率を意味する致命率は平均0.5%となったが、80歳以上の高齢層では3.7%と高い水準を示した。

 中央防疫対策本部(防対本)は2日0時基準で国内のCOVID-19感染者(4212人)の性別・年齢別・地域別の特性を分析して公開した。防対本の分析で最も目立つ点は、女性の感染者が男性より2倍近く多いという点だ。感染者4212人中、女性は2621人(62.2%)であるのに対し、男性は1591人(37.8%)にとどまった。年齢層別の特徴も現れた。感染者の中で20代が1235人と全体の29.3%を占めた。続いて50代が834人(19.8%)で後に続き、40代633人(15%)、60代530人(12.6%)、30代506人(12%)、70代192人(4.6%)、10代169人(4%)、80歳以上が81人(1.9%)、10歳未満32人(0.8%)などの順だった。20~30代が全体の41.3%を占めた。これについて防対本は「新天地イエス教の信者の中で多くを20~30代の女性が占めているため」と分析した。感染者4212人中、新天地大邱(テグ)教会関係者は2418人で全体の57.4%に達する。

 19歳未満の小児患者は計201人で、全体の4.8%に相当する比率だった。防対本は「大半は症状が現れておらず、親が陽性判定を受けて家族接触者として検査を行い発見したケース」だと説明した。

感染者・死亡者 性別・年齢別現状//ハンギョレ新聞社

 致命率は年齢層別で差が大きかった。まず小児、20代では死亡者が1人も出ていない。30代と40代の致命率もそれぞれ0.2%水準で全体平均より低かった。しかし、50代からは0.6%と高くなり、60代1.1%、70代3.1%に続き、80歳以上は3.7%に上がった。防対本は「年齢が増加することにより、特に80歳以上の高齢層で致命率が非常に高くなることを見て取ることができる」とし、「高齢者・慢性疾患者などハイリスク群の致命率と死亡率を減らすことを最優先に医療伝達体系を改編している」と明らかにした。

 防対本は人口10万人当りのCOVID-19の発生率も分析した。新天地大邱教会を中心に「スーパースプレッディング」事件が起きた大邱地域は、人口10万人当り126.5人がCOVID-19陽性判定を受けて圧倒的に高い発生率を示した。「清道(チョンド)デナム病院」、漆谷(チルゴク)の「麦粒愛の家」などで集団感染が続いた慶尚北道地域の発生率は、人口10万人当り23.4人となった。その他の残りの地域は0.2~3.7人程度にとどまった。

 一方、防対本はこの日の午後4時基準で累計患者が4335人に達して死亡者は26人に増えたと集計した。新天地イエス教会関連の集団感染経路を追跡中の防対本は「信者1人が1月8日に(集団発病地である)中国武漢から入国したことを確認した」と明らかにした。 しかし、この信者の名前が礼拝参加名簿にはなく、防対本は個人的な接触など感染経路に対する調査を行っている。この信者に対する診断検査はまだ行われていないことが伝えられた。

イ・ユジン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/930768.html韓国語原文入力:2020-03-03 02:41
訳M.S

関連記事