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セウォル号惨事の檀園高の犠牲者の父親、遺体で発見

登録:2020-03-02 10:10 修正:2020-03-02 12:24
警察「深刻な鬱病患う…自殺の可能性」
セウォル号惨事の痛みをそのまま残した彭木港の様子=キム・ジンス記者//ハンギョレ新聞社

 セウォル号惨事で犠牲になった檀園高校生徒の父親がまた遺体で発見された。

 1日、京畿道安山市(アンサンシ)檀園警察署などの話を総合すると、檀園高校の犠牲者生徒の父親のSさんが2月29日未明、安山市のある9階建ての建物の前で発見された。遺書は発見されていないが、警察は防犯カメラ(CCTV)の映像を通じて自殺を図ったものと見ている。警察関係者は「Sさんは普段から深刻な鬱病を患っており、他殺の疑いも発見されなかった」と伝えた。

 昨年12月27日にも、京畿道華城市郷南面(ファソンシ・ヒャンナムミョン)の空き地に停められていた乗用車の中で、Aさん(49)が遺体で発見された。乗用車の中では自殺をする時に使う道具の一部が発見された。Aさんはセウォル号惨事の檀園高の犠牲者の父親だ。死亡したAさんと共に発見されたパソコンの中には、Aさんが直接撮ったものと見られる遺言の映像が保存されていた。これに先立ち、2015年5月には安山市大阜島(テブド)でセウォル号の遺族のBさんが遺体で発見されている。

 4・16セウォル号惨事家族協議会のユ・ギョングン執行委員長は1日午前、自身のフェイスブックに「家族たちの訃報、特にお母さん、お父さんの訃報を伝えることが…今やまるで順番が近づいてくるようで…それを待つようで…」と書き、無念さを伝えた。

キム・ギソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/930504.html韓国語原文入力:2020-03-02 02:33
訳C.M

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