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韓国政府「向こう一週間が新型コロナ感染拡大の最大のヤマ場」

登録:2020-02-25 06:19 修正:2020-02-25 07:41
呼吸器症状ある場合は外出の自制を勧告 
大規模集会などを強く制限することに
キム・ガンリプ中央事故収拾本部副本部長(保健福祉部次官)が今月24日午前、世宗市政府世宗庁舎で新型コロナウイルス感染症対応中央事故収拾本部会議の結果など定例のブリーフィングを行なっている//ハンギョレ新聞社

 韓国政府はこれから一週間ほどが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の最大のヤマ場になるものと見て、呼吸器症状があるときは外出を控えるようにするなど、国民に予防指針をきちんと守ることを勧告している。

 キム・ガンリプ中央事故収拾本部副本部長は24日の定例ブリーフィングで、「大邱(テグ)での感染者の発生規模が大きく、該当地域社会における感染拡大を効果的に遮断できなければ、今後全国的な感染拡大に発展する可能性が高い」と述べた。今後1週間から10日間、拡大の勢いを抑えるための対策をどう展開するかがカギとなる。実際、保健当局は新天地大邱教会信者のうちの有症者に対する検査が完了すれば、確定者数がピークを迎えると見ている。前日、パク・ヌンフ中央事故収拾本部長が「これから2~3日以内にピークに達し、2次拡大の波をどれだけ抑えられるかによって、次の感染者数の発生規模が決まるだろう」と述べたのも、このような脈絡からだ。

 このため、政府は今後、集団行事の開催や多重密集施設の利用をさらに厳しく制限することにした。一部の宗教団体が週末の集会を強行したことについて、危険性が高いだけにより強力な制裁措置を検討しているという。また、発熱や呼吸器症状が現れたら、登校や出勤をせず、外出を控えた後、家で十分休養しながら経過を観察するよう勧告した。特に、感染病特別管理地域にいる人は外出を控えなければならない。中央防疫対策本部は、このような内容を盛り込んだ国民向け予防指針を作り、配布することを決めた。

 チョン・ウンギョン本部長は「疫学調査の結果、(新型コロナウイルス感染症の)潜伏期は3~4日でかなり短く、この期間中に接触した人に発病者が多かった」としたうえで、「公共交通手段のように日常的な接触を通じて感染する例はほとんど見られず、家族や職場の同僚のように繰り返し濃厚接触した人を中心に隔離措置を取る方向に転換した」と説明した。

 特に大邱地域の場合、接触に分類され自宅隔離中の9681人に対する管理がさらに強化される。さらなる接触者が出ないようにするためだ。大邱市は新天地イエス教会の信者に対し、区役所と郡庁公務員3千人が1対3で密着管理することにした。また、同教会の信者のうち医療陣や教師などの高危険群に対しては、市の公務員が直接管理する。

パク・ダヘ記者、大邱/キム・イル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/929612.html韓国語原文入力:2020-02-25 02:10
訳H.J

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