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「コロナ最前線」医療陣20人あまり感染…病院閉鎖で「医療の空白」の懸念

登録:2020-02-25 01:59 修正:2020-02-25 07:36
大邱・慶北の医師、看護師10人あまり感染 
清道デナム病院の医療陣、職員9人「陽性」 
 
釜山アシアード療養病院では 
患者との接触が多い社会福祉士が感染
24日午後、釜山蓮堤区のアシアード療養病院と同じ建物を使う1階の病院で、病院の関係者が防疫作業をしている。釜山市は、この療養病院の社会福祉士がCOVID-19の確定判定を受けたため、同病院をコホート隔離した//ハンギョレ新聞社

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が韓国国内で急速に広がりを見せ、医師や看護師などの医療陣の感染も全国で20人を超えた。特に最近になって感染者が急増した大邱(テグ)・慶尚北道では、感染した医療陣が10人を超え、「医療の空白」によって必要な診療を適時に受けられない状況が起きかねないという懸念が出ている。

 大邱市のクォン・ヨンジン市長は24日午前のブリーフィングで「大邱カトリック大学病院の医師や慶北大学病院の看護師など、医療陣5人の感染が追加で確認された」と明らかにした。大邱地域はこの日までに、大邱カトリック大学病院だけで医療陣3人の感染が確認されたのに加え、広開土病院、トゥルーマン男性医院、サミル病院、MS再建病院でそれぞれ1人の看護師の感染が確認されている。集団感染の中心となった慶尚北道の清道(チョンド)デナム病院では、医療陣と職員の計9人がCOVID-19の陽性判定を受けた。釜山の蓮堤区(ヨンジェグ)にあるアシアード療養病院ではこの日、医療陣ではないが患者との接触範囲の広い社会福祉士の感染が確認され、病棟を丸ごと隔離するコホート隔離措置が取られた。193人の患者と医師や看護士などの医療陣100人あまりが隔離されている。

 医療陣の感染をまず遮断しなければならないのは、彼らが診療を行うことで免疫力の弱い患者に感染させうるからだ。また、感染が確認された医療陣と接触した他の医療陣まで隔離措置してしまえば「医療の空白」が発生し、緊急の患者が診療を受けられない状況が起こる。最近、大邱のある大学病院では、感染の疑われる患者の発生で救急室が閉鎖され、他の地域に患者を移送する事態が起きてもいる。

 政府は、院内感染を防ぐという趣旨から、呼吸器疾患の患者を別途診療する「国民安心病院」などを指定することにしている。このような中、患者と医療陣が共に感染に備えなければ、追加的な感染拡散を防ぐことはできないという助言がなされている。国立がんセンターのキ・モラン教授(予防医学)は、「症状のある患者もすぐに病院の救急室へは行かず、まず選別診療所に行くべき。医療陣も保護装具の使用を徹底して十分に保護措置を取り、患者が発生しても(医療陣が自己隔離する代わりに)仕事を続ける方式でいく必要がある」と語った。

パク・スジ、パク・ダヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/929604.html韓国語原文入力:2020-02-24 20:49
訳D.K

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