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新型コロナ感染者、新たに確認されなくなって3日…小康状態判断は時期尚早

登録:2020-02-14 01:24 修正:2020-02-14 08:25
一日の診断検査500~800件が陰性 
第3次帰国者も問題なし 
「中国では患者が増えており、鋭意注視」
中央事故収拾本部が香港とマカオから入国する旅行客に対しても全数検疫措置を決定した中、13日に香港から入国した人々が仁川国際空港で関係者の説明を聞き、スマートフォンに自己診断アプリをインストールしている=仁川空港/空港写真記者団//ハンギョレ新聞社

 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)診断検査が7日から大幅に拡大されたが、国内の患者は懸念されたほど急増していない。10日に28人目の患者が出て以降、11~13日と3日連続で新たな感染者は確認されていない。

 13日の中央防疫対策本部の集計によると、国内の患者は計28人。1日に500~800件の診断検査が実施されているが、ほとんどが陰性と確認された。この日までにCOVID-19感染検査を受けた人は、確定患者を除いて計6483人(午後4時現在)で、そのうち5921人が陰性判定を受けた。残りの562人は検査中だ。

 現在までに退院した7人を除く残りの21人の状態は概ね安定している。中対本のチョン・ウンギョン本部長は「退院を考えている患者が1~2人いる」と述べた。1人の患者には酸素の供給を要する肺炎治療が行われているが、人工呼吸器が必要なほどの重症ではない。

 第3次チャーター機で帰国した韓国人のうち、発熱と呼吸器の症状を示した5人とその子供2人も、診断検査でいずれも陰性と確認された。残りの韓国人140人に対しても、京畿道利川(イチョン)の国防語学院に入所後、全数診断検査が実施されたが、全員陰性判定を受けた。先に第1、2次のチャーター機で帰国した人たちは15~16日に退所する予定だ。

 ただし保健当局は、まだCOVID-19の小康状態と見るには早いと判断している。以前と比べて大幅に減ってはいるが、依然として1日5000人程度が中国から入国する上、中国国内でも新規の患者が増えているためだ。チョン本部長は「地域社会では広範囲な感染リスクは大きくないと思う」としながらも「まだ鋭意注視すべき状況」と述べた。

 政府は、地域社会への伝播や院内感染を予防する事前措置を強化した。市・道別に地域担当官を指定して自宅隔離者の管理業務を担当させ、患者接触者の隔離施設も19カ所、864室に拡大した。選別診療所が移動式のX線装備を拡充できるように、188億ウォン(約17億5000万円)の予算も執行した。この日はCOVID-19の患者たちに対する合意された初の診療指針も発表された。国内の患者を担当する医療陣などで構成されたCOVID-19中央臨床タスクフォース(TF)が「高齢かつ持病がある場合、HIVとマラリアの治療薬を用いた7~10日間の抗ウイルス治療が必要」との診療勧告案を発表したのだ。一方、若く健康かつ症状が軽微な感染者は、抗ウイルス治療なしで好転しうると医療陣は判断した。

パク・ダヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/928201.html韓国語原文入力:2020-02-13 20:42
訳D.K

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