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3次感染者も出た…武漢からの入国者→知人→妻・息子

登録:2020-02-01 01:40 修正:2020-02-01 07:45
一日で確定患者5人増え11人 
「2次感染」2例目も発生 
国内も拡散が加速し懸念
中国の湖北省武漢と近隣地域の韓国国民が31日午前、政府のチャーター機で金浦国際空港に到着。その後、峨山と鎮川の隔離収容場所にバスで向かった=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 国内で初めての新型コロナウィルスの「3次感染」が起きた。武漢に行っていない2次感染者の妻と息子が感染したのだ。これを含めて31日に確定者が5人も増えるなど、国内でも新型コロナウィルスの拡散速度が速くなっており、懸念が生じている。31日午後現在、国内の確定患者は11人。疾病管理本部のチョン・ウンギョン本部長は同日午後の定例ブリーフィングで「これまでに確認されている6人目の患者の接触者8人を自宅に隔離して深層調査を行っており、このうち(6人目の患者の)家族2人(妻(10人目)、息子(11人目))から陽性の結果が出た」とし、「3次感染と推定している」と述べた。ただし、この2人に対して同本部は追加調査を続けている。

 6人目の患者(55、韓国人男性)については、今月22日にソウル江南区(カンナムグ)にある食堂(ハニルグヮン)で、知人である3人目の確定患者と食事を共にしたことが明らかになり、国内初の2次感染者として報告された。今回は6人目の患者の家族2人が確定判定を受けて3次感染が確認された。この日は他の2次感染者も確認された。24日に武漢から帰国した5人目の確定患者(33、韓国人男性)の知人(9人目)が検査の結果、陽性と確認されたのだ。5人目の患者は仕事で武漢に行き、24日に長沙黄花国際空港から仁川(インチョン)空港に帰国(アシアナ航空OZ322便)。帰国当時は何ら症状が見られなかった。

 またこの日同本部は、2次、3次感染と確認された患者のほかに、武漢から山東省青島を経て23日に仁川空港(青島航空QW9901便)から入国した7人目の確定患者(28、韓国人男性)と8人目の確定患者(62、韓国人女性)も確認されたと明らかにした。7人目の患者は26日から咳などの症状が現れ始め、接触した家族など2人に対しては自宅隔離処置がとられた。同じ便に乗ってきた8人目の患者は現在、全羅北道益山(イクサン)の円光大学病院に運ばれ、治療を受けている。

 同本部は選別診療所を拡大し、保健所に検診用具を支給するなど、拡散防止対策を強化することにした。ただ、限られた範囲内で家族と知人の間でのみ感染が見られるため、地域社会で広範囲に流行していると判断を下すのには、まだ慎重な態度を見せている。そのため感染症危機警報は現在の「警戒」を維持することにしている。

パク・ダヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/926473.html韓国語原文入力:2020-01-31 21:48
訳D.K

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