文在寅(ムン・ジェイン)大統領が7日に発表した新年の辞で、日本政府に輸出規制の撤回を重ねて促した。
文大統領は「日本は最も近い隣人だ。両国間の協力関係をより一層未来志向的に進化させていく」としたうえで、「(日本が)輸出規制措置を撤回すれば、両国関係はより速く発展していくだろう」と述べた。先月、中国の成都で開かれた会談で両国首脳が話し合った通り、昨年の対立を速やかに解決し、未来志向の関係へと進もうという考えを明らかにしたのだ。これに先立ち、文大統領は先月24日、日本の安倍晋三首相との首脳会談で、「日本が取った措置が(輸出規制を実行した)7月1日以前の水準に早期に回復されるよう、安倍首相が決断してほしい」と要求し、両首脳は対話を通じた問題解決の原則に共感した。
韓中関係を一段と発展させるための努力も強調した。文大統領は「中国とは多様な分野で交流と協力を強化する」とし、「今年、習近平主席と李克強首相の訪韓が予定されているだけに、韓中関係が一段と跳躍できるよう努力する」と述べた。習主席は、朴槿恵(パク・クネ)政府時代の2014年7月に訪韓して以来、韓国における高高度防衛ミサイル(THAAD)配置とそれに対応した中国の韓流制限措置のため、韓国を訪れていない。文大統領は先月23日、北京のある中首脳会談の際、「できるだけ近いうちに韓国を訪問してほしい」と要請しており、習主席も「積極的に検討する」と答えた。
大統領府は、習主席と李首相がともに訪韓すれば、中国政府の韓国旅行規制や韓流制限などの措置が緩和されるものと期待している。大統領府関係者は、「文大統領が中国と日本との関係改善の意志を示した」と述べた。