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セウォル号特捜団、キム・ソクキュン元海洋警察庁長など6人の事前拘束令状を請求

登録:2020-01-07 06:16 修正:2020-01-07 08:48
セウォル号惨事発生から5年ぶりに最高検察庁傘下に構成された検察の「セウォル号惨事特別捜査団」団長を務めるイム・グァンヒョク水原地検安山支庁長が2019年11月11日午後、ソウル瑞草洞のソウル中央地検小会議室で覚悟と立場などを述べている=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 セウォル号惨事の救助失敗の疑惑を捜査している検察が、キム・ソクキュン元海洋警察庁長など海洋警察首脳部6人の事前拘束令状を請求した。2014年、海上警察の中で唯一、キム・ギョンイル元木浦(モッポ)海洋警察123艇長だけを起訴した検察が、今回の再捜査を通じて上部の「海洋警察首脳部」の救助失敗の責任を直接問う格好だ。

 セウォル号惨事特別捜査団(団長イム・グァヒョク安山支庁長)は6日、キム・ソクキュン元海洋警察庁長やキム・スヒョン元西海(ソヘ)地方海洋警察庁長、キム・ムンホン元木浦海洋警察署長、イ・チュンジェ前海洋警察治安監(当時海洋警察警備安全局長)、ヨ・インテ済州海洋警察庁長(当時海洋警備課長)、ユ・ヨンシク前海洋警察警視長(当時西海庁状況担当官)など6人に対し、業務上過失致死傷や虚偽公文書作成および行使、職権乱用などの疑いで事前拘束令状を請求したと発表した。

 彼らにはセウォル号惨事当時、「乗客の退船誘導指揮」など救助に必要な注意義務を怠り、乗客304人が死亡し142人に怪我を負わせた疑い(業務上過失致死傷)が持たれている。検察は捜査過程で、当時の海洋警察指導部が航空救助・捜索を統制する役割を果たす航空捜索調整官(ACO: Aircraft Coordinator)を指定しないなど、きちんとした救助指示を出さなかった状況をつかんだ。

 検察は海洋警察が実際の構造状況を歪曲したり、水増しした内容が書かれた虚偽文書を作成した情況(虚偽公文書の作成・行使の容疑)も把握した。国政監査などを控え、海洋警察が作成した「初動措置および捜索救助の争点」には、セウォル号救助作業当時、退船放送を行わなかったにもかかわらず、放送をしたように記載されるなど、海洋警察に有利にねつ造された内容が書かれている。昨年11月11日に発足したセウォル号特別捜査団はこれまで、殺人罪で無期懲役を言い渡されて服役中のイ・ジュンソク前セウォル号船長など100人を調査した。

イム・ジェウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/923298.html韓国語原文入力:2020-01-07 02:39
訳H.J

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