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フィリピン「慰安婦」被害女性、水曜集会初参加…「死ぬ前に必ず正義を勝ち取りたい」

登録:2019-11-21 02:46 修正:2019-11-21 06:56
ナルシサ・クラベリアさん、エステリタ・ディさん、水曜集会に初参加 
イ・ヨンスさんが迎え「『慰安婦』被害の歴史、ユネスコに登録すべき」
日本軍「慰安婦」被害者イ・ヨンスさん(左)とフィリピンの「慰安婦」被害者ナルシサ・クラベリアさん(中央)、エステリタ・ディさんが20日午後、日本軍性奴隷制問題の解決のための定期水曜集会に参加し、日本に真摯な謝罪と補償を要求している=キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 20日昼12時、ソウル鍾路区旧日本大使館前で、日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯の主催で開かれた第1414回定期水曜集会。気温が3度にまで下がった肌寒い天気に暖かい国からやって来たおばあさん2人は、ダウンジャケットに耳あてのついた帽子、厚ぼったいマフラーに手袋まで身に着けて全身を覆い、街頭に出た。彼女たちはフィリピンから来たナルシサ・クラベリアさん(89)とエステリタ・ディ(90)さん。日本軍「慰安婦」にされたフィリピン人被害者だ。2人が水曜集会に参加したのは今回が初めてだ。久しぶりに水曜集会に参加した韓国人被害者のイ・ヨンスさん(91)が彼女たちを迎えた。3人は席を並べて日本政府を糾弾し、性奴隷制問題解決と公式謝罪を要求した。

 クラベリアさんは今年8月14日、フィリピンの首都マニラの大統領宮周辺で開かれた「慰安婦被害者を称える日」の行事で「13~14歳の時、フィリピン北部のアブラ州にある日本軍駐屯地に連行され、3カ月にわたり性奴隷生活をした」と証言し、「当時、私たちは何の抵抗もできなかったし、日本軍はあまりにも残酷だった」と語った。ディさんも同じ行事で「14歳の時、日本軍を避けて逃亡中につかまり、3週間の性奴隷生活をした。昼は掃除と洗濯をし、夜は毎日2人以上の日本軍に強姦された」と証言した。フィリピン政府は、第2次世界大戦当時の1942~1945年に数千人のフィリピン女性が日本軍「慰安婦」被害を受けたと把握している。そのうち10人ほどが生存しているとされる。

 この日の水曜デモでも、クラベリアさんはマイクを握り、「これまで日本がどんな謝罪をしたのか分からない」とし、「死ぬ前に必ず正義をつかみたい」と語った。クラベリアさんはさらに、「韓国に来てとても幸せで感謝している。フィリピンには味方がいなかったが、応援してくれて感謝している」と付け加えた。イ・ヨンスさんはこれを受け「私が願うのは(「慰安婦」被害の歴史が)、ユネスコに登録されることだが、日本が歪曲して妨害している」、「子どもたちが歴史を知って二度とこのような事がないようするために日本はユネスコへの登録に協力すべき」と述べた。

フィリピンの日本軍「慰安婦」被害者ナルシサ・クラベリアさんが20日午後、ソウル鍾路区旧日本大使館前で開かれた第1414回日本軍性奴隷制問題の解決のための定期水曜集会に参加し、日本に反人類的罪悪に対する真摯な謝罪と補償を要求している=キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 集会参加者らは、日本軍性奴隷制の犯罪の真相を徹底的に究明し、被害者らに公式に謝罪することを日本政府に求めた。経過報告を行った正義連のユン・ミヒャン理事長は、「日本政府が謝罪し、犯罪を認め、法的に公式謝罪と賠償を成し遂げた時、我々に解放が訪れるのであり、戦争が終わるのだ」とし、「日本政府がなすべきことは小細工ではなく、犯罪を認め、被害者にひざまずいて公式に謝罪し、法的に賠償を行うことだ」と強調した。

 この日のデモには江陵(カンヌン)のサチョン小学校、扶安(プアン)のペクサン中学校などの小中高生や一般市民300人あまり(主催者推計)が参加し、「謝罪しなければ最後までやり抜く」、「私たちが証人だ」などのプラカードを持ち、スローガンを叫んだ。

カン・ジェグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/917762.html韓国語原文入力:2019-11-20 15:59
訳D.K

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