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北朝鮮、内陸から東海に飛翔体2発発射

登録:2019-11-01 00:34 修正:2019-11-01 07:31
合同参謀本部「平安南道一帯から東海上に2発発射」 
10月2日の「北極星-3型」の発射実験から29日後 
母親亡くした文在寅大統領に弔意文を送った翌日に発射 
南北関係、朝米交渉と関係なく「自衛力強化」の意志示す
北朝鮮が10月2日、新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の「北極星-3型」の発射実験を成功的に行たったと、「朝鮮中央通信」が3日付で報道した。写真は「朝鮮中央通信」のホームページに公開された「北極星-3型」発射の様子=資料写真//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が再び、東海上に飛翔体を発射した。10月2日、元山(ウォンサン)から北東の海上で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星-3型」の発射実験を行ってから29日後のことだ。5月4日以降だけで12回目だ。今回の飛翔体は内陸から発射された。

 合同参謀本部は31日、「韓国軍は今日の午後4時35分頃と4時38分頃、北朝鮮が平安南道順天(スンチョン)一帯で東海上に向けて未詳の短距離飛翔体2発を発射したことを(レーダーで)捉えた」と明らかにした。この飛翔体の最大飛行距離は約370キロメートルで、高度は約90キロメートルと推定される。

 今回の発射は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、母親を亡くした文在寅(ムン・ジェイン)大統領宛に弔意文を送った翌日に行われた。弔意文の発送が、金委員長が金剛山(クムガンサン)の南側施設物の撤去を指示してからいっそう凍り付いた南北関係の雪解けの契機になるかもしれないという希望的な見通しとは距離を置いたわけだ。北朝鮮が10月5日にストックホルムで開かれた朝米実務協議の決裂を宣言して以来、後続交渉が行われていない状況を考えると、南北関係と朝米交渉とは関係なく、独自の日程で自衛力を確保していくという意志を再度示したものとみられる。

 韓米軍当局は同飛翔体の機種を精密分析している。内陸を横切って発射したことから、9月10日に発射実験を行った、いわゆる「超大型放射砲」の可能性などが取り沙汰されている。当時、金委員長は発射実験が終わった後、「今後、放射砲の威力上、最も明らかな特徴である連発実験射撃を残すのみ」だとし、発射実験を予告した。

ユ・ガンムン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/915336.html韓国語原文入力:2019-10-31 20:18
訳H.J

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