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正義記憶連帯、リュ教授を名誉毀損で告訴…1億ウォンの損害賠償請求も

登録:2019-10-02 06:34 修正:2019-10-02 08:15
「戦時性暴力問題を解決しようとする被害者たちの活動をけなした」
講義中「慰安婦は売春の一種」だと発言し、波紋を広げたリュ・ソクチュン延世大学社会学科教授が先月24日午後、講義をするためにソウル西大門区にある自身の教授研究室を後にしている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」被害者を支援する市民団体「正義記憶連帯」が「慰安婦は売春」と発言したリュ・ソクチュン延世大学社会学科教授を刑事告訴し、損害賠償も請求した。

 正義記憶連帯は1日、リュ教授を名誉毀損の疑いでソウル西部地検に告訴し、1億ウォン(約900万円)の損害賠償請求訴訟をソウル西部地裁に提起したと発表した。

 正義記憶連帯は「リュ教授が被害者と被害者家族に拭えない苦痛を与えた」とし、「質問する学生には 『知りたいなら、やってみますか』といい、セクハラ紛いの発言もした」と説明した。正義記憶連帯はさらに「リュ教授はこの30年余りの間、日本軍性奴隷制問題と世界戦時性暴力問題の解決に向けて努力してきた被害者たちの活動をけなした」とし、「挺対協(正義記憶連帯の旧名)が被害者たちを教育して、『(被害の)記憶』を作り出したと主張した」と指摘した。また、「挺対協が『慰安婦』ハルモニ(おばあさん)たちを利用しており、北朝鮮を追従する団体だと主張するなど、挺対協について虚偽の事実も流布した」と付け加えた。

 正義記憶連帯は「リュ教授の暴言とイ・ヨンフン前教授の『反日種族主義』などで人権と名誉を毀損された被害者たちの意志によって、今後さらなる法的対応を進める」とし、「このような名誉毀損行為が処罰されるよう、法的制度を設ける必要がある」と強調した。

 これに先立ち、リュ教授は先月19日「発展社会学」授業で、「(慰安婦は売春婦と)似たようなものだ。 あの人たち(売春婦たち)がなぜ売春をするのか。貧しいからだ。昔(日本の植民地時代)もそうだった」と述べた。「元慰安婦のハルモニたちは教育を受けられるなどと言われ、日本側に騙されて連れていかれたのではないか」という学生の質問に対し、リュ教授は「今も売春に足を踏み入れる過程はそのようなものだ。今も『ここでは絶対体を売るわけではない』、『上品なお客さんに酒を注ぐだけでいい』と言われて接待婦になる。昔もいまも同じだ」とし、売春婦と慰安婦を同一視する発言をした。また、リュ教授は「知りたいなら、(学生が)一度やってみますか?」と問い返した。

 このような事実が知られ、激しい怒りを買ったことを受けて、リュ教授は先月23日、立場文を発表し、「売春に女性が足を踏み入れる過程が、貧しさのあまりやむを得ずそれを選ぶしかない状況で行われるという説明をしたが、一部の学生がそれを受け入れず、同じ質問を繰り返した。受講生が現実を正確に理解する必要があることを強調するため、『知りたいなら(学生が調査を)してみますか』と問い返す発言をした」と釈明した。彼は「決して学生を嫌悪したり差別する発言ではなく、売春を勧める発言だという指摘は言語道断だ」と反論した。

 しかし、延世大学はリュ教授の講義を中止し、問題発言に対する調査に着手した。

キム・ミンジェ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/women/911608.html韓国語原文入力:2019-10-01 16:21
訳H.J

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