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円卓に並んで座った朝米首脳「我々は特別な関係」

登録:2019-02-28 06:29 修正:2019-02-28 07:22
歓談・単独会談・晩餐会で“和気あいあい” 
向き合う四角テーブルの代わりに円卓に並んで座る 
2回目で親密になった関係を“誇示” 
金委員長「とても興味深い会話を交わした」 
トランプ大統領「明日大変忙しい1日になるだろう」
ドナルド・トランプ米大統領と金正恩北朝鮮国務委員長が今月27日午後7時(現地時間)からベトナム・ハノイのメトロポールホテルで第2回首脳会談の扉を開く「親交を深めるための晩餐」を始めた=ハノイ/AFP聯合ニュース

 朝米首脳の“核をめぐる談判”に先立って行われた「親交を深めるための晩餐」(Social dinner)では、円卓に金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長とドナルド・トランプ米大統領が並んで座る姿が演出された。両国の首脳が食事を共にするのは2回目だが、前回より陪席者数が減り、親密さを表す座席配置に変わった。

 トランプ大統領と金委員長は27日夜7時(現地時間)、ハノイのソフィテル・レジェンド・メトロポールホテル(メトロポールホテル)で1時間45分間にわたり晩餐を行った。28日の本会談を翌日に控え、挨拶および歓談→略式の単独会談→親交を深めるための晩餐につながる約2時間の日程のハイライトだった。

 晩餐では、小さな円卓に金委員長が左側に、トランプ大統領右側に並んで座った。昨年、シンガポールで開かれた業務を兼ねた昼食会の際、長方形のテーブルに双方が向かい合って座ったのとは異なる配置だ。当時は、長いテーブルに白い花飾りが両方の領域を分けるように配置されていたが、今回は中央の花を中心に両方の陪席者がテーブルを囲む形となった。また朝米首脳とそれぞれ2人ずつの同席者が参加する「3+3」の形で行われ、第1回会談の昼食会(米国7人+北朝鮮8人の計15人)より同席者数が減った。

 トランプ大統領は金委員長と共に晩餐会場に入る際、記者団に「いい時間を過ごしているか」と声をかけた。円卓に並んで座った両首脳は、晩餐会に先立ち、首脳会談への期待感を高める会話を交わした。まず、金委員長が記者団に「我々は大変興味深い会話を交わした」と切り出した。トランプ大統領は「我々は明日、非常に忙しい一日を送ることになるだろう」とし、「非常に驚異的な(wonderful)状況に至るだろう」と述べた。さらに金委員長に対し「うまく解決されると期待している」としたうえで、「我々は非常に特別な関係」だと強調した。

 260日ぶりに実現した両首脳の会談は、午後6時28分から始まった。金委員長と手を取り合い、約10秒間目を合わせたトランプ大統領は、「(首脳会談が)大きく成功して終わると思う。互いをよく理解し、良い結果をもたらすと思う」と述べた。トランプ大統領特有の“力試し”の握手はなかった。両首脳は、笑顔で軽く互いの腕に触りながら、2回目の首脳会談に至るまでの過程で互いが傾けた努力を称え合った。金委員長は、北朝鮮の経済的潜在力を高く評価するトランプ大統領の発言に明るい笑顔を見せた。ただし、金委員長は長旅の疲れなのか、多少顔が赤くなっていた。

 トランプ大統領は同日、黒のスーツにピンクと紺色のストライプのネクタイ姿で現れた。金委員長はこの日も黒い人民服姿だった。

 外交慣例上、両首脳が並んで立つ場合は右側が上手だが、この日はトランプ大統領が右側に立った。前回のシンガポールでの第1回会談の時は、金委員長が右側に立った。手を取り合った両首脳の後ろには星条旗と共和国旗(北朝鮮の国旗)がそれぞれ6本ずつ計12本の国旗が互い違いに並べられた。これもシンガポールでの第1回会談の時と同じだが、配置の順番だけが変わった。

 両首脳はホテルに到着して8分後の6時28分に歓談を始め、歓談会場には会談の成果を願うかのように、満開の白やピンク、薄紫色のバラが飾られていた。トランプ大統領は「我々はこれまで多くの進展を成し遂げてきた。中でも最大の進展は、我々が本当に良い関係になったことだ」と述べた。発言を終えたトランプ大統領が、金委員長と再び握手を交わし、彼の手の甲を軽く一回叩く場面もあった。

イ・ジョンエ、ノ・ヒョヌン、チョン・セラ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/883924.html韓国語原文入力:2019-02-2723:42
訳H.J

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