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トランプはダナン、金正恩はハノイ…ベトナム「1泊2日首脳会談」の場所とは?

登録:2019-02-07 06:08 修正:2019-02-07 17:19
2017年にAPEC首脳会議を開催し、外交行事の経験とインフラ備えたダナンが有力 
会談会場はインターコンチネンタルホテルが最有力候補に 
北朝鮮大使館あるハノイも排除できず
2回目の朝米首脳会談の開催地として有力視されるベトナムのダナン市内の全景//ハンギョレ新聞社

 朝鮮半島の非核化と平和体制の論議の歴史的分水嶺になるとみられる朝米首脳会談が、27・28日にベトナムで開催されることは、ベトナムが朝米両国と友好的な関係を維持しており、象徴性が高いという点を考慮した選択と見られる。

2回目の朝米首脳会談の有力候補地、ダナン//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮とベトナムは1950年1月の国交正常化以来、社会主義国家として伝統的な友好関係を保ってきた。1992年の韓・ベトナム国交樹立後はしばらく関係が悪化したが、2002年のチャン・ドゥック・ルオン国家主席の訪朝後、回復した。特に、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が“ロールモデル”として関心を寄せているベトナムの改革・開放(ドイモイ)政策と経済発展成果を直接確認し、経済集中路線に対する意志を再確認できるという点で意味深い。

 米国にとって、ベトナムはベトナム戦争の憎しみと傷を克服し、「敵から友人へ」と変貌を遂げた国だ。1990年代の第1次経済制裁の解除と国交正常化、2001年の貿易協定の批准書交換などの手順で両国関係を改善し、友好的な関係を結んでおり、最近は中国の攻撃的な南シナ海進出に対応し協力関係を深めている。

 ドナルド・トランプ米大統領は首脳会談日程を発表する際、ベトナムのどの都市なのかは明らかにしなかった。警護問題などを考慮したものと見られる。CNNは6日、朝米交渉に詳しい消息筋の話として、北朝鮮は大使館のあるベトナムの首都ハノイを希望しており、米国は2017年11月にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催され、警護と保安と関連して米国が十分に点検したダナンを望んでいると報じた。

今月27・28日に開かれる第2回朝米首脳会談の会談会場として有力視されているインターコンチネンタル・ダナン・サンペニンシュラ・リゾート。警護とセキュリティに最適の場所として評価されており、2017年にAPEC首脳会議が開かれた場所でもある//ハンギョレ新聞社

 外交筋や米マスコミなどはダナンを有力視している。ベトナム中部の海辺都市であるダナンは、この国最高のリゾート地として知られており、2017年のAPEC首脳会議をはじめ、ASEANの主な外交行事を開催した経験とインフラを備えている。APEC首脳会談が開かれたインターコンチネンタル・ダナン・サンペニンシュラ・リゾートは、海に面している警護上の利点などのため、有力な会談会場として取り上げられている。トランプ大統領は1日、「大統領の発言を聞くと開催地がダナンのように聞こえるが、的を射た推測か」という記者団の質問に対し、「あ、ダナンか…」と言葉を濁しながらも、否定しなかった。米国務省の調査チームに続き、ベトナム外交部の関係者らが最近、ダナンの特級ホテルを訪れ、現場を点検したという情報もある。

 ただし、北朝鮮が希望しており、朝米両国の大使館があるため、首脳会談の実務準備により有利とされるハノイが開催地に決まる可能性も残っている。平壌(ピョンヤン)で行われているビーガン代表とキム・ヒョクチョル特別代表の実務会談で、最終調整が行われるものと見られている。金正恩委員長のベトナム国賓訪問の可能性も取りざたされており、金委員長がハノイを訪問した後ダナンに移動し、トランプ大統領と会談することも考えられる。

パク・ミンヒ、キル・ユンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/881158.html韓国語原文入力:2019-02-06 21:16
訳H.J

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