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大統領府、ベトナムでの朝米会談開催に「朝米の新しい歴史に具体的な進展を期待」

登録:2019-02-07 06:05 修正:2019-02-07 08:09
文大統領も合流する可能性問う質問には 
「可能性は高くない」と答えたが 
朝米実務交渉の結果を見守るべき
キム・ウィギョム大統領府報道官が今月6日、大統領府春秋館で、2回目の朝米首脳会談の日程が確定したことについて記者会見を行っている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 大統領府は6日、2回目の朝米首脳会談が今月27日から28日までベトナムで開かれることについて、「米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、すでにシンガポールで、70年の敵対の歴史を洗い流す第一歩を踏み出した。今回ベトナムではより具体的で実質的な進展の歩みが見られることを望んでいる」と述べた。

 キム・ウィギョム大統領府報道官は同日の記者会見で、「ベトナムは米国と銃刀を構え合ったが、今や友人となった」とし、「北朝鮮と米国が新しい歴史を作っていくのに、ベトナムはこの上なく良い背景になると期待している」と述べた。昨年6月、シンガポールで開かれた第1回朝米首脳会談は、敵対関係の清算と非核化など宣言に近いものだったが、今回のベトナム会談では具体的な成果が見られることを願う期待感を示したものだ。

 キム報道官は、朝米首脳会談の期間中、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がベトナムを訪問する可能性を問う記者団の質問に対し、「朝米間の交渉がどう進むかにもよるが、可能性は高くないと聞いている」と答えた。2回目の朝米首脳会談の議題に「南北米あるいは南北米中」の終戦宣言の推進が含まれても、今回の朝米首脳会談に続き、直ちに関連国の首脳がベトナムで終戦を宣言するには、様々な面で無理があると判断したものと見られる。昨年6月の朝米首脳会談の際、終戦宣言を内心期待したものの、実現しなかった前例があり、今回は事前に期待を高めまいという慎重なムードも漂っている。

 しかし、朝米首脳会談に続き、トランプ大統領と習近平中国主席の首脳会談が同じ場所で開かれるという海外メディアの報道が続いており、文大統領が合流する可能性も完全には排除できない。この日から平壌(ピョンヤン)で行われている朝米実務交渉の結果によって、これまで停滞していた朝鮮半島の平和ムードが急進展することもあり得るからだ。大統領府と与党は、北朝鮮のキム・ヒョクチョル対米特別代表とスティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮特別代表の実務交渉が、北朝鮮の非核化とそれに対する米国の相応の措置を中心に行われると予想しながらも、朝米首脳会談の議題の幅が広がれば、ビーガン代表の平壌滞在日程が長引く可能性もあると見ている。

キム・ボヒョプ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/881142.html韓国語原文入力:2019-02-06 20:42
訳H.J

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