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「トランプ大統領は朝鮮半島の70年に及ぶ戦争と敵対を終わらせる準備ができている」

登録:2019-02-01 21:22 修正:2019-02-02 12:13
ビーガン特別代表、朝米実務交渉・首脳会談控えメッセージ 
「北に侵攻しない…政権転覆も追求しない」 
新しい朝米関係と朝鮮半島平和体制への意志を再確認 
 
「金正恩、プルトニウム・ウラン施設の廃棄を約束… 
実務交渉でそれに対する相応措置を議論するだろう」 
「最終的非核化のためには、完全な核申告・検証が必要 
非核化の完結なしに対北朝鮮制裁の解除はない」
スティーブン・ビーガン米国務省対北朝鮮特別代表が31日(現地時間)、スタンフォード大学アジア太平洋研究センターでの講演のために歩いて向かっている//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領は朝鮮半島の70年に及ぶ戦争と敵対を終わらせる準備ができていると、スティーブン・ビーガン米国務省対北朝鮮特別代表が31日(現地時間)、明らかにした。2月末に2回目の朝米首脳会談を控え、米国が北朝鮮に朝鮮半島の平和体制構築と北朝鮮の体制の安全に対する強いメッセージを投じたものと見られる。

 朝米対話の実務責任者であるビーガン特別代表はこの日、カリフォルニア州のスタンフォード大学ウォルター・ショレンスティン・アジア太平洋研究センターが主催した講演と質疑応答で「私は、トランプ大統領が前任者が抱いていた仮説の束縛を受けないと断言できる」とし、「トランプ大統領にはこの戦争を終わらせる準備ができている。それは終わった。終結した」と述べた。ビーガン代表は「私たちは北朝鮮を侵攻しないだろうし、北朝鮮の政権の転覆も追求しない」と強調した。彼はこの日、繰り返し「トランプ大統領は朝鮮半島の70年に及ぶ戦争と敵対を最終的に終える意志が確実にある」と話した。

 これは、昨年6月に金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長とトランプ大統領がシンガポール共同声明に込めた「新しい朝米関係樹立」と「朝鮮半島の平和体制構築」の合意を履行する意志を再確認したものだ。北朝鮮は最近、米国との調整で平和体制議論に関心を示してきたとし、米国が来週の実務交渉と今月末の首脳会談を控え、肯定的なシグナルを発信したものと解釈される。

 ビーガン代表は、金正恩国務委員長が寧辺(ヨンビョン)の核施設を廃棄する意向を明らかにした点を強調し、それに対する相応の措置に関し北朝鮮と議論すると明らかにした。彼は「9月の平壌南北首脳会談とマイク・ポンペオ国務長官の10月の4回目の訪問の時、金正恩国務委員長がプルトニウムとウラン濃縮施設の廃棄および破棄を約束した」と話した。さらに「それに対する相応の措置が正確にどういうことなのかが、私が北朝鮮のカウンターパートと会って議論する主題」だと話した。ビーガン代表は3日にソウルを訪問し、来週初めに北朝鮮のキム・ヒョクチョル対米特別代表と実務交渉を行う予定だ。

 しかし、ビーガン代表は「最終的な非核化」のためには、完全な核申告と検証、除去がなければならないと強調した。また「非核化が完了するまでは対北朝鮮制裁を解除しないだろう」と話した。ただし、非核化が完了すれば北朝鮮に世界の経済投資を引き込む方法を講じる準備ができていると述べた。ビーガン代表は「私たちが核兵器に対して正しいことをするならば、朝鮮半島における恒久的な平和体制がはるかに可能になる」と話した。彼は、北朝鮮との外交過程で失敗した場合に備える非常対策も持っていると短く付け加えた。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/880880.html韓国語原文入力:2019-02-01 19:10
訳J.S

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