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“ドゥルキング”コメント操作共謀の疑いで、1審で懲役2年の判決を受けたキム・ギョンス慶尚南道知事が30日午後、ソウル中央地裁から護送車に向かっている＝共同取材写真//ハンギョレ新聞社

　2017年の大統領選挙当時、「ドゥルキング」というハンドルネームのキム・ドンウォン氏一党と共謀してポータルサイトのコメント順位を操作し、昨年の地方選挙を控えドゥルキング一党に公職を提案したという疑いで裁判にかけられたキム・ギョンス慶尚南道知事が、1審で懲役2年の実刑を言い渡され、法廷拘束された。

　30日、ソウル中央地裁刑事32部(裁判長ソン・チャンホ)は、コンピューター等障害業務妨害、公職選挙法違反の疑いで起訴されたキム・ギョンス慶尚南道知事(52)に対し、コンピューター等障害業務妨害の容疑を認め、懲役2年の実刑判決を言い渡し法廷拘束した。公職選挙法違反の容疑に対しては、懲役10カ月、執行猶予2年を言い渡した。裁判部は「ポータルサイトの業務を妨害したことに止まらず、オンライン上の透明な情報交換と健全な世論形成を深刻なレベルで毀損した。2017年の大統領選挙と2018年の地方選挙など、国民が直接代表を選出する選挙で、特定の政党や候補者に有利なように世論を誘導するために歪曲された世論を形成したことで、違法性が重大だ。罪質が非常に悪い」と量刑理由を説明した。

キム・ギョンス慶尚南道知事が30日午後、ソウル中央地裁に出廷し、記者たちの質問に答えている＝カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

　裁判部は、ホ・イクポム特別検察官が起訴した容疑をすべて有罪と判断した。2016年11月、キム知事がドゥルキング一党の根拠地である京畿道坡州(パジュ)の根拠地を訪れ、マクロプログラム「キングクラブ」の試演会を直接見たという点を認めた。さらに、ドゥルキング一党のコメント操作の犯行を承認した状態で、1年4カ月にわたりオンラインの情報報告を受け、コメントを操作した記事のリストについて報告を受けるなど、ドゥルキング一党と共謀し、コメント操作行為に一部直接加担したとみなした。裁判部は「単なる政治家と支持勢力の関係を越え、被告は共に民主党の政権創出と維持のために、ドゥルキングことキム氏は『経済的共振化の会』が追求する経済民主化の達成のために、相互依存する特別な協力関係を維持したものとみられる」と指摘した。さらに「大阪総領事の人事を提案しながら、ドゥルキング一党がコメント操作行為を維持し強化するよう支配的に関与した」と明らかにした。

　キム知事は2017年の第19代大統領選挙で、ドゥルキングことキム・ドンウォン氏にポータルサイトのコメント順位操作を承認、指示した疑い(コンピューター等障害業務妨害)とともに、2018年の地方選挙を助ける見返りとして、ドゥルキングの側近であるD弁護士に日本の仙台総領事を提案した疑い(公職選挙法違反)で特検により起訴された。特検は、コンピューター等障害業務妨害容疑は懲役3年、公職選挙法違反容疑は懲役2年など、計懲役5年の実刑を言い渡すよう裁判所に要請した。

　キム知事は直ちに控訴する意思を明らかにした。弁護人を通じて伝えた立場文を通じ、「ヤン・スンテ前最高裁(大法院)長官と裁判長が特殊な関係だという点が今回の裁判に影響を与えるのではないか、周囲で懸念があった。懸念していたことが現実となった。裁判の過程で明らかになった真実を無視し、特検の一方的な主張だけを受け入れた裁判部の決定は、到底納得できない。真実を明らかにするための過程を続けていきたい」と語った。公職選挙法違反の疑いで100万ウォン以上の罰金刑が確定した場合、キム知事は慶南道知事職の資格を失う。

　これに先立ち、この日午前、同裁判所はドゥルキングことキム氏のポータルサイト世論操作の疑いなどを有罪と認め、キム氏に懲役刑の実刑を言い渡した。ソウル中央地裁刑事32部(裁判長ソン・チャンホ)は、キム氏に適用されたコンピューター等障害業務妨害、賄賂供与の疑いなどで懲役3年6カ月、政治資金法違反の疑いで懲役6カ月、執行猶予1年を言い渡した。残りのドゥルキング一党9人は、最低懲役8カ月、執行猶予2年、最高1年6カ月の実刑を言い渡された。

　裁判部は「ドゥルキングことキム氏らは、経済民主化達成のためにキム・ギョンス知事に近づき、彼の属している政党に有利な世論を形成できるようマクロプログラムのキングクラブを利用し、オンライン世論を操作した。キム氏はD弁護士を高位公職に置くことを要求し、キム知事と2018年の地方選挙まで活動を続けることにして、このような活動を続けた」とみなした。