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機務司4200人全員原隊復帰後に選別…30%以上“人的清算”

登録:2018-08-06 00:49 修正:2018-08-06 07:32
[加速化する新司令部の創設、どう進めるか] 
創設準備団、今週初めに発足 
将官級が団長努め再編作業を始動 
部隊の看板・組織交代の実務に着手 

大規模な入れ替え人事・人材の輸血 
新たな部隊の規模3000人以下に減らし 
ナム司令官「野戦部隊と人事交流」 

監察室長に現職の検事の起用を検討 
軍出身を排除…強度の高い査定作業 
保安・防諜など固有業務のみ担当する方向で改編
ソン・ヨンム国防部長官(左)が今月4日午後、京畿道果川の国軍機務司令部庁舎で開かれた機務司令部司令官就任式で、ナム・ヨンシン機務司令官(右)と握手している=国防部提供//ハンギョレ新聞社

 国軍機務司令部を解体し、新たな「司令部」を作るためのタスクフォース(TF)の形の創設準備団が今週初めに発足し、機務司令部の再編作業を始める。国防部が機務司令部の解体・再編を加速化している。

 国防部当局者は5日、ハンギョレとの電話インタビューで、このような内容を骨子とする新機務司令部創設準備団の発足計画を明らかにし、「早ければ6日、創設準備団の全体的な進行計画および日程を発表するつもりだ」と話した。機務司令部は2008年の李明博(イ・ミョンバク)政権時代、大統領府の指示でインターネットのコメント工作を行い、2017年の弾劾政局の時には戒厳検討文書を作っただけではなく、セウォル号遺族を査察するなど、越権行為に対する批判が高まり、改革の対象となった。

 創設準備団は、国防部機務司改革委員会(委員長チャン・ヨンダル)が2日に発表した改革案と、国防部が改革委案を参考にして作成した独自の改革案を共に検討した後、新司令部を創設する。創設準備団長は4日に就任したナム・ヨンシン新国軍機務司令官が務める可能性が高い。創設準備団はひとまず司令部の新たな名前を決めてから、国防部が司令部の設置根拠規定の大統領令を改正し、これを基に細部編制を作る。

 新たな司令部は機務司令部改革委が勧告したとおり、従来より要員数を30%以上削減した形になる見通しだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は3日、「過去とは歴史的に断絶された新たな司令部を創設せよ」として、国軍機務司令部を事実上解体した後、根本的に再編成するよう指示した。単に名称や権限を変えるレベルを超え、人的清算”を含めて組織を原点から見直すよう求めたわけだ。

 機務司令部改革委の勧告通りなら、新たな部隊の規模は現在の4200人から3000人以下に減る。創設準備団の発足を準備している国防部当局者によると、現機務司令部に所属している全ての要員たちは機務司令部解体と同時に元の所属部隊に復帰した後、新たに創設された司令部に選別的に復帰する。大規模な「入れ替え人事」が行われることになる。ナム・ヨンシン新任司令官が国防部直轄部隊の機務司令部と陸海空軍野戦部隊の人事交流を肯定的に検討するとの立場を示しており、今後の司令部要員に野戦部隊の人員が流入される可能性もある。

 今後新たに発足する司令部の任務は、保安と防諜という機務司令部固有の業務が中心となる見通しだ。政治介入や民間人査察が厳しく禁止され、これを違反した場合は厳しく処罰する条項が設けられるものとみえる。新たな司令部監察室長には、機務司令部創設以来初めて民間の検察の任命が検討されているという。ソン・ヨンム国防部長官は前日の4日午後、京畿道果川(クァチョン)にある国軍機務司令部庁舎で開かれたナム・ヨンシン機務司令官就任式に出席し、「機務司令部の役割と機能を再定立し、閉鎖的な人事管理制度を改善する」としたうえで、「このような法律的、制度的整備を通じて、機務司令部が正常な方法と手続きに沿って保安と防諜業務に集中できるようにする」と明らかにした。

ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/856311.html韓国語原文入力:2018-08-05 22:20
訳H.J

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