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機務司令部「戒厳施行準備」のファイルも発見された

登録:2018-08-03 07:56 修正:2018-08-03 15:23
特捜団、押収したUSBから削除ファイルを復旧 
単純計画ではなく実際に準備した具体的情況 
改革委、人員削減・組織再編の改革案
文在寅大統領が昨年のろうそく集会当時、戒厳令の宣布を検討した国軍機務司令部に対する「独立捜査団」の構成を指示した今月10日、京畿道果川市機務司令部の入口で兵士たちが行き来している=果川/聯合ニュース

 国軍機務司令部が昨年初めのろうそく政局の時に「戒厳施行準備」に関するファイルを作成したが削除したことが、2日に明らかになった。国防部機務司令部改革委員会は、機務司令部要員30%以上削減、全面的な組織改編などが盛り込まれた改革案を国防部に提出した。

 「機務司令部疑惑特別捜査団」は同日、資料を発表し、「(当初機務司令部の戒厳文書ファイルが入っていた)USB(移動保存装置)の中に数百個のファイルが保存されたが削除された形跡を発見し、このうち相当数を復旧させた」とし、「復旧されたファイルに『戒厳施行準備』に関する内容が多数含まれていたことに注目し、押収物の分析資料と関連者の供述などを通じて具体的な事実関係を確認することに捜査力を集中している」と明らかにした。これは機務司令部の戒厳文書が、実際に戒厳の施行を前提に準備されたという具体的な情況を示すもので注目される。

 特捜団は、戒厳文書報告書の元の題と関連して「メディアに公開された題である『戦時戒厳および合同捜査遂行策』ではなく『現時局に関する対策計画』だったものと把握された」と明らかにした。また、機務司令部は戒厳文書作成TFを秘密裏に運営するため「未来防諜業務発展策」TFという名前で人事命令・予算および別途場所確保がなされ、(インターネット)網が分離されたパソコンを利用して文書を作成し、TF運営以後は使われた電子機器をフォーマットして復旧できないように措置したと、特捜団が明らかにした。

 機務司令部の改革に向けて国防部の諮問機関として発足した機務司令部改革委員会(委員長チャン・ヨンダル)は同日、機務司令部の組織と名称などを全面改革する内容が盛り込まれた勧告案を発表した。

 チャン・ヨンダル委員長は同日、メディア向けブリーフィングで「当委員会は、国軍機務司令部令など現在の機務司令部を支える法・制度装置を廃止し、新たに作ることにした」と話した。しかし、「新しい部隊が今のような司令部の形を維持するか、国防部長官の参謀機関にするか、外庁として独立させるかなどは確定せず、3つの案を並列してソン・ヨンム長官に報告することにした」と付け加えた。また、機務司令部改革委は、国軍機務司令部組織30%以上削減▽「60部隊」の全面廃止▽動向の観察および存案資料の廃止▽大統領単独面談報告の制限▽軍通信傍受の際の令状交付の義務化などを勧告した。

パク・ビョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/856050.html韓国語原文入力:2018-08-02 23:40
訳M.C

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