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米軍遺骨送還板門店協議に北朝鮮側現れず

登録:2018-07-12 22:12 修正:2018-07-13 07:27
韓国外交部「国連司令部に出向いたが北側が来なかった」 
朝米、時間の約束ができていなかった
朝鮮戦争当時、北朝鮮地域で戦死した米軍の遺骨5体が、1998年10月板門店で国連司令部将兵に引き渡された=イ・ジョンウ「ハンギョレ21」記者//ハンギョレ新聞社

 12日、板門店(パンムンジョム)で開催予定と知らされた米軍遺骨送還と関連した朝米実務協議が、北朝鮮側が姿を現さずにひとまず開かれなかった。朝米両側が関連協議を進めており、近い将来に実務協議が実現するだろうと見られている。

 外交部当局者はこの日午後、記者団と会って「米国連司令部側が(板門店に)出向いたが、北朝鮮側が来なかったと承知している」と話した。彼は「(朝米が)『何時に会おう』と確定して出向いたのではないという」とし「(米国側が)『何時に出て行く』と(通知)したが、(北側から)答が来なかったと伝え聞いた」と付け加えた。

 この日の板門店実務協議の日程は、マイク・ポンペオ米国務部長官が7日に1泊2日の訪朝を終えた後、記者たちに明らかにして知らされた。ポンペオ長官は「板門店で会うということが7月12日に決まった。一日か二日の変動はありうる」として、「遺骨送還責任者間の議論は国境で開かれ、そのプロセスはその後進展し始めるだろう」と明らかにした。これに対し、この日の板門店実務協議はポンペオ長官と金永哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長の会談で合意した事項と言われていた。

 朝米協議の事情に明るい韓国政府当局者は「今(朝米)両側が疎通中」とし、「近い将来に会うと見られる」と話した。この日午前に協議が開かれなかった正確な理由は確認されていない。だが、米国側の発表とは違い、関連合意がなかったためというよりはコミュニケーション上の錯誤または協議不足のせいという意味と見られる。

 この日朝まで在韓米軍関係者も「(今日の板門店協議は)遺骨の送還をいつ実施し、どのような手続きで実施するかを米国政府と米国防総省、北朝鮮軍が会って実務協議する席」とし、「(協議は)午前中に開かれる」と話した。しかしこの日午後に会談が開かれなかった事実が伝えられると、国連司令部関係者は「現在の状況について連絡を受けていない」とだけ答えた。

 この日午前、板門店に北側関係者が現れなかった状況は、朝米が初めからこの日の協議日程に具体的に合意できていなかったか、合意しても北側の考えが変わって現れなかった可能性がある。ただし、ポンペオ長官の訪朝後に北側が出した外交部報道官談話には、実務協議日程についての言及はなかった。談話で北側は「米軍遺骨発掘のための実務交渉を早く始めることに関する問題など、広範囲な行動措置をそれぞれが同時に取る問題を討議しようと提起した」とだけ明らかにした。朝鮮戦争当時に戦死した米軍の遺骨送還は、6月12日に朝米首脳がシンガポール首脳会談の後に発表した共同声明に明示された事項だ。

 韓国政府当局者はこれについて「わが政府は朝鮮半島の完全な非核化と平和体制構築という目標達成のために、米軍遺骨送還を含め6・12朝米首脳会談時に両首脳間で合意した事項が迅速に進展することを期待する」と話した。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/853033.html韓国語原文入力:2018-07-12 17:37
訳J.S

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