アシアナ航空の職員300人余りが黒い服と“猫”の仮面などをかぶり、6日午後6時30分にソウル鍾路区の世宗(セジョン)文化会館前の階段に集まった。アシアナ航空は1日から機内食の供給支障で「ノーミール(No meal=機内食なし)事態」が起こった。ついに2日には機内食の供給協力会社代表のY氏が自ら命を絶つ事件も起きた。Y氏は、アシアナ航空の無理な物量の供給要求と、供給支障が発生した際に過度なペナルティーを与える問題などで苦しんでいたという。
公共運輸労組アシアナ航空支部などはこの日、今回の事態の責任は経営陣にあるとし、パク・サムグ会長の退陣などを要求する「アシアナ航空ノーミール事態の責任経営陣を糾弾する文化祭」を開いた。アシアナ航空の職員たちは、Y氏を追悼する意味で黒い服を着て文化祭に参加した。
アシアナ航空客室事務長のLさんはこの日の文化祭で「ある人の誤った意思決定で、そしてその人の機嫌を取るための判断ミスでこのような大乱を迎えることになった。私たち乗務員はお客様の罵声を黙々と受け入れて陰で泣いた」とし、今回の事態の責任が経営陣にあるという事実を明確にした。また、他の乗務員も自由発言で「主に短距離を運行していて、昨日初めて(ノーミール事態を)経験してから、多くのことを考えた。一体なぜ事態がこんな状況までになってしまったのか聞きたくてこの場に参加した」と話した後、「パク・サムグは消えろ」とスローガンを叫んだ。地上旅客サービス業務のある職員は「パク・サムグ会長が『ホットミール(暖かい食事)を食べているとき、乗客たちは『ノーミール』で、乗務員たちは欠食していた」、「パク・サムグ会長は退くべきだ」と主張した。
アシアナ航空労組委員長を務めた正義党所属のクォン・スジョン・ソウル市議会議員もこの日の文化祭に参加した。クォン議員は「職員たちは最善を尽くしている。それなのになぜ経営にミスした人のために(乗客の)「罵声受け係り」として生きていかなきゃならないのか。いまやこんなふうに集まった。愛する職場を我々が守っていけばいい」と言い、大きな拍手を受けた。
アシアナ航空の職員たちは、日曜日の8日夕方にも世宗文化会館前の階段でパク・サムグ会長の退陣を要求する文化祭を開く計画だ。