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韓国大統領府「シンガポールでの終戦宣言の可能性低い」

登録:2018-06-07 23:50 修正:2018-06-08 13:50
北と米国、文大統領をいまだ招請せず
7月27日に板門店で3カ国宣言摸索
韓国大統領府のキム・ウィギョム報道官=資料写真//ハンギョレ新聞社

 韓国大統領府は7日、終戦宣言のための南米首脳会談が、12日にシンガポールで開かれる朝米会談に続いて行われる可能性は「低くなった」と明らかにした。

 大統領府のキム・ウィギョム報道官はこの日記者団に対して「文在寅(ムン・ジェイン)大統領の(シンガポール訪問の)可能性は時間の経過とともに低くなってきている」とし、「そして今の時点で(南北米の首脳会談を)するともしないとも言い切りがたい」と述べた。南北米の首脳会談は、米国のトランプ大統領が1日にホワイトハウスで北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党対南担当副委員長兼統一戦線部長に会ったあと「朝米会談の前に終戦論議があるだろう」と話して、可能性が高まった。文大統領も5月27日に「北朝鮮と米国の首脳会談が成功した場合、南北米3者首脳会談を通じて終戦宣言が推進されれば良いという期待をしている」と話していた。これまで大統領府は南北米首脳会談開催の可能性を残したまま備えていたと分かった。

他の大統領府の幹部は「文大統領が12日に北朝鮮と米国の首脳会談が開かれるシンガポールに行かないと見て良い」と話し、「これによって南北米の首脳会談も開かれないものと見られる」と述べた。北と米国の会談を5日後に控えて、両国ともに南北米首脳会談に関連する言及がないばかりか、両国から招請されていないと分かった。

大統領府は今回南北米首脳会談が開かれないならば次の機会は7月27日の休戦宣言日ごろと見ている。大統領府関係者は「米朝首脳会談で好ましい結果が出たら、休戦宣言65周年をむかえる7月27日に板門店で南北米の首脳は終戦宣言できるだろう」と話している。

 一方、大統領府はこの日チョン・ウィヨン国家安保室長の主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、朝米首脳会談の準備動向を点検した。常任委員は朝米会談で実質的で意味ある成果が導き出せるよう、政府レベルでの積極的な努力を持続していくことにした。 また、1日の南北高官級会談の合意の後続措置案と関連し、将官級軍事会談(14日)と体育会談(18日)、赤十字会談(22日)など分野別の実務会談を滞りなく進める一方、南北共同連絡事務所開設、鉄道・道路・山林協力など、南北関係の改善に向けた実質的協力事業を早急に推進することにした。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2018/06/07 17:51

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/848117.html 訳T.W

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