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朝米の板門店交渉が終了…大統領府「順調」と肯定的に評価

登録:2018-05-31 06:04 修正:2018-05-31 07:42
ソン・キム大使とチェ副相、4時間30分対話
6月12日にシンガポールで開かれる予定の朝米首脳会談の準備に向けて今月27日から板門店北側地域の統一閣で開かれた実務会談代表を務めたソン・キム駐フィリピン米国大使(左)と北朝鮮のチェ・ソ二外務副相=チョン・ヒヨンデザイナー//ハンギョレ新聞社

 30日、板門店(パンムンジョム)の統一閣で、米国のソン・キム駐フィリピン大使と北朝鮮外務省のチェ・ソニ副相が、朝米首脳会談の議題調整に向けた第2回実務会談を行った。朝米は27日に同じ場所で第1回交渉をしてから三日ぶりに再び向かい合った。朝米首脳会談で取り上げる公式議題の範囲をどこまでにするか、また、各議題をどのような方法で取り上げるかについて、高官級の実務レベルで方向を定めるのが、この交渉の目的だ。

 ソン・キム大使をはじめ、ホワイトハウスのアリソン・フッカー国家安保会議朝鮮部長、ランドール・シュライバー国防総省アジア太平洋担当次官補らで構成された米国代表団は同日午前8時3分、宿舎のソウル市内のホテルを出発し、午前10時頃から北側と会談をした後、午後2時50分に統一大橋を渡り、ソウルに戻った。板門店で4時間30分ほど滞在したわけだ。すべてが非公開で行われた二回の直接交渉で、どれだけ進展が見られたのかは確認されていないが、同日で交渉は終了した。

 ただし大統領府は、板門店やシンガポール、米国などですでに行われたか行われる予定の朝米交渉を、慎重ながらも肯定的に評価している。大統領府関係者は同日午前、最近の朝米交渉について記者団に、「内容はわからないが、進行する過程からして順調に進んでいるものとみられる」とし、「良い結果が出ることを期待している」と話した。

 一方、シンガポールでは、米ホワイトハウスのジョセフ・へイギン副秘書室長と北朝鮮のキム・チャンソン国務委員会部長が、朝米首脳会談の場所や儀典、警護、報道などと関連した実務会談を行っている。さらに、30日(現地時間)には金英哲(キム・ヨンチョル)労働党対南担当副委員長兼統一戦線部長がニューヨークを訪問し、マイク・ポンペオ国務長官と会談する予定だ。金副委員長とポンペオ長官の会談の結果は、今後朝米が追加的な実務交渉をしていく上で道しるべになる見通しだ。

 大統領府は、6月12日にシンガポールで開催される予定の朝米会談が成功的に終っても、時間が迫っているため、すぐに南北米が参加する終戦宣言が実現するのは難しいとしながらも、その可能性は排除していない。大統領府関係者は「(南北米会談は)朝米対話次第だと思っている」と話した。

ノ・ジウォン、ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/847047.html韓国語原文入力:2018-05-30 22:04
訳H.J

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