“ナッツ・リターン”事件で執行猶予中のチョ・ヒョナ前大韓航空副社長(44)が、韓進(ハンジン)KALの子会社であるKALホテルネットワークの登記理事(社長)としてホテル経営に復帰する。
韓進グループは、KALホテルネットワークが29日にソウル市空港洞(コンハンドン)の本社で定期株主総会を開き、チョ前副社長を登記理事に選任する案件を議決したと明らかにした。チョ新任社長は“ナッツ・リターン”事件で2014年末グループ内での地位をすべて辞める前まで、KALホテルネットワークの代表理事だった。現在は、デビッド・ペイシーと妹のチョ・ヒョンミン氏が各自代表理事を務めている。KALホテルネットワークは、グランドハイアット仁川、済州(チェジュ)KALホテル、西帰浦(ソギポ)KALホテルなどを運営する。韓進グループ関係者は「チョ前副社長は、長く韓進グループ関連国内外ホテルを経営してきた豊富な経験を基に、ホテル関連業務を総括することになる予定」と話した。
これに先立って彼女は、2014年に米国ニューヨークのJFK空港から離陸しようとしている大韓航空旅客機内で機内サービスを問題にしてパク・チャンジン事務長と乗務員に暴行し、航空機の航路を変更させ正常運航を妨害した容疑で、2015年1月に拘束起訴された。昨年最高裁(大法院)は、業務妨害罪などで懲役10カ月に執行猶予2年を宣告した原審判決を確定した。