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南北首脳「日帰り会談」が有力…韓米首脳会談も推進

登録:2018-03-17 03:46 修正:2018-03-17 09:10
イム室長「以前のように1回限りではないだろう  
板門店会談が定着するのではないかと期待」  
南北、共感もっており準備も順調 
「南北→韓米→朝米」首脳会談を計画  
大統領府「トランプ大統領も韓国との対話を必要とするだろう」
南北首脳会談準備委員会委員長のイム・ジョンソク大統領秘書室長が今月16日午後、大統領府の与民館で準備委員会の初会議を主宰している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 大統領府が4月末、板門店(パンムンジョム)で開かれる南北首脳会談を一日の日程で進めようとするのは、板門店での追加的な首脳会談の可能性と首脳間のホットラインの稼動による円滑なコミュニケーションなどを念頭に置いたものと見られる。

 南北首脳会談準備委員会委員長のイム・ジョンソク大統領秘書室長は16日、準備委初の会議後、記者団に「日帰りの首脳会談」を予想し、「以前のように首脳会談が1回限りではないだろう」と話した。南側が提案した3月末の南北高官級会談と実務会談の結果によって、南北が「板門店での首脳会談」を定例化できるということだ。大統領府のこのような期待感は、板門店が警護上のメリットをあるだけでなく、南北首脳がソウルと平壌を往来する会談方式より簡潔かつ効率的だという判断によるものだ。実際、イム・ジョンソク室長は「(文在寅大統領が)訪朝したり(北朝鮮の金正恩労働党委員長を)韓国に招待する方法に比べ、警護をはじめ、すべての面で非常に効率的だと考えている。(板門店会談が)定着すればいいと思っている」と話した。

 同時に、南北首脳会談の核心議題である朝鮮半島の非核化について、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が「先代の遺訓に変わりがない」と対北朝鮮特使団に直接言及するなど、その必要性について十分共感しており、実務準備過程も円滑に進んでいるだけに、「日帰り会談」でも十分な成果を上げられるという点も考慮したようだ。大統領府関係者は「今、南北間でも、韓米間でも、あらゆる疎通のチャンネルにおいて順調に協力が行われており、困難がない状態」だと話した。 また、別の大統領府関係者も「今の雰囲気では南北が時間稼ぎをする理由が見当たらない」とし、「首脳会談も今回一度で終わらないのは明らかだ」と話した。

 大統領府が同日、4月末の南北首脳会談と5月の朝米首脳会談の間に韓米首脳会談を推進する計画を明らかにしたのは、米朝首脳会談の効果を最大限まで引き上げるための構想とみられる。文在寅大統領が朝米首脳会談の前にドナルド・トランプ米大統領に会い、南北首脳会談の結果を共有すると共に韓米間の意見を調整すると、金正恩委員長とトランプ大統領の会談でより明確な成果を収められるからだ。大統領府関係者は「トランプ政権が(朝米首脳会談を)初めて扱うため、韓国側と多くの対話が必要ではないかと思われる」とし、「南北首脳会談が終わった後、米国も公開されていない結果やストーリーを把握し、参考にしたいと思うだろう。米国にとっても(会談を)行わない理由がない」と話した。

ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/836496.html韓国語原文入力:2018-03-16 23:50
訳H.J

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