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南北首脳会談の「3大議題」公式化…今月末に高官級会談を推進

登録:2018-03-17 03:33 修正:2018-03-17 10:43
4月末開催予定の南北首脳会談の3大議題 
1.朝鮮半島の非核化  
2.画期的な軍事的緊張緩和を含めた恒久的平和定着 
3.新しく大胆な南北関係の進展
文在寅大統領と北朝鮮の金正恩労働党委員長の首脳会談準備委員長を務めるイム・ジョンソク大統領秘書室長(前列右)が今月16日午後、大統領府の与民館で準備委員会の初会議を主宰している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

準備委、非核化などの議題明らかに  
4月初めに芸術団の訪朝計画も  
イム・ドンウォン団長など約40人の諮問団  
文大統領、安倍首相と電話会談  
「朝日関係も改善されることを望む」

 大統領府は16日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の4月末の首脳会談を推進するため、今月末の南北高官級会談の開催を北側に提案することにした。同日、文大統領はドナルド・トランプ米大統領や日本の安倍晋三首相と電話会談を行い、最近の朝鮮半島周辺情勢と南北首脳会談の準備状況などを共有した。

 南北首脳会談準備委員会(準備委)は同日、委員長のイム・ジョンソク大統領秘書室長の主宰で初会議を開き、3月末の南北高官級会談の開催を北朝鮮に正式に提案することにしたと、イム委員長が発表した。イム委員長は会議後のブリーフィングで「今回の南北首脳会談を朝鮮半島の平和の根本的解決に向けた転機にすべきという点を確認した」としたうえで、「これに向けて朝鮮半島の非核化、画期的な軍事的緊張緩和を含めた恒久的平和定着、そして南北関係の新しく大胆な進展に向けた議題に集中して準備していくことにした」と明らかにした。北朝鮮核問題の解決と恒久的平和体制、南北関係の進展という「南北首脳会談の3大議題」を明確にしたのだ。

 イム委員長はまた「対北朝鮮特使団が訪朝した際に合意した韓国側芸術団とテコンドー演武団の平壌(ピョンヤン)訪問公演を、4月初めに推進することにした」と発表した。芸術団とテコンドー演武団の訪朝団長はト・ジョンファン文化体育観光部長官が務め、来週初めに板門店(パンムンジョム)でそれに向けた実務会談を進める予定だ。また、準備委は2000年と2007年の2回の南北首脳会談の結果を共有し、各界各層の意見を集約するため、イム・ドンウォン元統一部長官を団長におよそ40人前後の諮問団を構成することにした。

 イム委員長は南北首脳会談について「現在は(場所が)板門店であるため、1日の会談になると予想している」とし、「以前のように首脳会談が1回限りではなく、板門店会談という形が今後、南北間の新たな方式として定着するのではないかと期待している」と述べ、「板門店首脳会談の定例化」の可能性を示唆した。彼はまた、4月末の南北首脳会談と5月の朝米首脳会談の間に韓米首脳会談の可能性を問う質問に「南北首脳会談後、ある程度期間を置いて朝米首脳会談が開催されるなら、なるべく実務レベルでも核心議題を持って韓米首脳会談を行う方が良いと思われる」と答えた。

 文大統領は同日午後、日本の安倍首相と45分間にわたり電話会談を行い、「朝鮮半島の平和は南北首脳会談だけでは成し遂げられない」とし、「北朝鮮が米国との関係を改善するだけでなく、日本とも関係を改善してこそ、南北関係にも進展が見られるだろう」と述べた。これに対し、安倍首相は2002年9月に小泉純一郎首相が訪朝し、北朝鮮と初の首脳会談をして「平壌宣言」を発表した状況を言及し、南北および朝米首脳会談を機に朝日対話の可能性に対する期待感を示した。

 一方、韓米軍当局は、平昌(ピョンチャン)冬季五輪後に延期した合同軍事演習(キーリゾルブ演習・トクスリ演習)の日程を今月19日に公式発表する方針だと、国防部関係者が明らかにした。韓米軍当局は実際の兵力と装備が動員される野外機動演習であるトクスリ演習の場合は4月1日から5月末までの約2カ月間、コンピューター模擬指揮の練習(CPX)であるキーリゾルブは4月23日から5月3日まで2週間実施する計画を立てたという。

キム・ボヒョプ、キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/836498.html韓国語原文入力:2018-03-16 23:49
訳H.J

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