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対北朝鮮特使、来週に訪朝…団長には国家情報院長・大統領府安保室長が有力

登録:2018-03-03 05:52 修正:2018-03-03 08:50
文大統領の最終決定だけ残す 
役割を分担する「ツートップ体制」も検討
チョン・ウィヨン大統領府安保室長//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が来週初め、ソ・フン国家情報院長かチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長を団長とする対北朝鮮特使団の人選を発表する予定であることが分かった。特使団の派遣は、早ければ来週中に行われるという。

 大統領府関係者は2日、対北朝鮮特使の派遣時期について、「(文在寅大統領が)近日中に行うとしたから、それほど長くはないだろう」と話した。文大統領は1日夜、ドナルド・トランプ米大統領との電話会談で「北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)特使(の派遣)に対する答訪の形で、対北朝鮮特使を近く派遣する計画」だと述べた。

 特使団長としてはソ・フン国情院長とチョン・ウィヨン安保室長が検討されており、文大統領の最終決定だけを残した状態だという。南北関係に精通しており、文大統領の腹心とされるソ・フン院長の名前がまず名前が挙がっている。特使の平壌(ピョンヤン)訪問後に行われる米国と後続の協議を考慮し、米ホワイトハウスと疎通してきたチョン室長が特使団長を務め、ソ院長が実務を総括するツートップ体制の特使団も検討されているという。大統領府関係者は「北から先に電撃的に訪韓しており、規模や地位においても過去と比較にならない部分があった」とし、「私たちも高官級特使団が行くことになるだろう」と話した。最近、訪韓した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の実妹の金与正労働党第1副部長や金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、金英哲統一戦線部長らに肩を並べられる人物を送るということだ。

ソ・フン国家情報院長//ハンギョレ新聞社

 特使団の任務は、文大統領の朝鮮半島平和構想を金正恩委員長に伝える一方、非核化と朝米対話に関する彼の考えを直接確認することだ。大統領府関係者は「私たちが言いたいことを伝え、向こうの話も聞く」とし、「(米朝対話などに)どれほどの意志を持っているかを確認してみる必要がある」と話した。

 米ホワイトハウスは同日、文大統領とトランプ大統領の電話会談と関連した報道資料で、「(両首脳が)北朝鮮とのいかなる対話にも、『完全かつ検証可能で不可逆的な非核化』という明確で揺らぎない目標を持って臨むべきという確固たる立場に注目した」と明らかにした。ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官は定例記者会見で、「究極的な目標は、朝鮮半島を非核化すること」だとしたうえで、「その過程で(非核化の)進展に繋がるいかなる措置についても期待している」と述べた。

キム・ボヒョプ記者、ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/834423.html韓国語原文入力:2018-03-02 22:20
訳H.J

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