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文大統領に会った金英哲「米国と対話する十分な用意ある」

登録:2018-02-26 05:28 修正:2018-02-26 07:34
平昌閉幕式前、1時間にわたり面会 
文大統領「南北関係の拡大・進展を果たすべき」 
金副委員長「金正恩委員長も同じ意志を持っている」
文在寅大統領(前列左端)と夫人のキム・ジョンスク氏(前列左から2番目)が今月25日、江原道平昌冬季五輪メインスタジアムで開かれた閉幕式で、要人らと共に国民儀礼を行っている=平昌/写真の共同取材団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が25日に訪韓した金英哲(キム・ヨンチョル)労働党中央委員会副委員長兼統一戦線部長と面会し、朝鮮半島問題の解決に向けた速やかな朝米対話を促した。金副委員長も「米国と対話する十分な用意がある」と答えた。

 文大統領は同日、平昌(ピョンチャン)冬季五輪の閉会式前の午後5時から6時まで約1時間にわたり、平昌の某所で金副会長とリ・ソングォン祖国平和統一委員会委員長と面会したと、キム・ウィギョム大統領府報道官が伝えた。キム報道官は「文大統領が金副委員長やリ・ソングォン祖平統委員長など北朝鮮の高官級代表団と面会し、南北関係全般について意見を交換した」と明らかにした。文大統領が「南北関係が今後、広範囲に拡大し、進展しなければならない」と強調したのに対し、北側代表団は「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長も同じ意志を持っている」と答えた。文大統領は、金副会長など北側代表団8人全員と面会した後、場所を移して金副会長とリ委員長と対話しており、南側からはチョン・ウィヨン大統領府安保室長とソ・フン国家情報院長が陪席した。

 文大統領は特に「南北関係改善と朝鮮半島問題を本質的に解決するためにも、朝米対話が速やかに行われなければならない」と強調した。キム報道官は「北朝鮮代表団も朝米対話を行う十分な用意があるとし、南北関係と朝米関係が一緒に発展しなければならないということで、意見の一致を見た」と伝えた。北朝鮮と米国は10日、金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委員会副部長とマイク・ペンス副大統領が面会することで合意したが、会合2時間前に取りやめになった。

 大統領府関係者は「双方が朝米対話や南北対話を続けていく動力を見出した。特に、北朝鮮が金正恩委員長の意思に言及したのは強い意志を示したもの」だと話した。文大統領との会見直後、チョ・ミョンギュン統一部長官は金英哲副委員長一行と晩餐を共にした。

 同日夜、平昌冬季五輪の閉会式に参加した金副委員長は、ドナルド・トランプ米大統領の長女イバンカ・トランプ大統領補佐官の後側に座ったが、互いに挨拶をしなかったという。

 これに先立ち、北朝鮮高官級代表団は同日午前10時11分頃、京畿道坡州(パジュ)の都羅山(トラサン)南北出入事務所(CIQ)を通じて訪韓した。金副委員長らは27日まで韓国に滞在し、ソ・フン国情院長やチョ・ミョンギュン長官などと接触して、南北関係の改善などに対する協議を行うものと予想される。

ソン・ヨンチョル、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/833645.html韓国語原文入力:2018-02-25 22:54
訳H.J

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