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「DMZから大砲を撃てば平昌まで到達するのか?」

登録:2018-02-25 21:53 修正:2018-02-26 07:49
チェ・ムンスン江原道知事 
「外信記者から多く受けた質問」 
「平昌平和五輪で世界で最も安全なところ立証 
平昌五輪は朝鮮戦争後、初の民族統合大祝典」 
「2021年冬季アジア競技大会南北共同開催を推進… 
女子カーリング、ユン・ソンビンの活躍は 
競技場があったからこそ可能になった 
…撤去検討競技場の事後活用方案をよく考える」
チェ・ムンスン江原道知事が25日午前、江原道江陵市のシーマークホテルで、平昌五輪の成果について説明している=江原道庁提供//ハンギョレ新聞社

 「DMZから北朝鮮が大砲を撃てば、平昌(ピョンチャン)まで到達するのか?」

 チェ・ムンスン江原道知事が2011年7月、南アフリカ共和国ダーバンで開かれたIOC総会での2018平昌冬季五輪誘致以後に、外信記者たちに会うたびに多く受けた質問だ。チェ・ムンスン知事は、五輪閉幕式に先立つ25日午前、江原道江陵市(カンヌンシ)のシーマークホテルで開かれた「五輪推進の成果報告会」でこのエピソードを紹介し、北朝鮮の五輪参加に大きな意味を付与した。彼は「今回の平和五輪を通じて、平昌が世界で最も安全な地域であるということを示した。朝鮮半島の分断という枠組みと虚偽の対決構図が壊れたわけだ。イバンカ・トランプ大統領補佐官もこれを感じて帰るだろう」と話した。平昌は非武装地帯から100キロメートルほど離れている。

 チェ知事は「平昌五輪は朝鮮戦争以後、初めて朝鮮民族の皆が一つになった民族統合大祝典」と意味を付与した。彼は「全羅南道新安郡から釜山東区まで、大韓民国のすべての国民が、また北朝鮮芸術団と応援団、選手団、またはるか遠くメキシコなどの海外同胞までが五輪期間中に朝鮮民族の善戦を応援した。朝鮮民族が共にした大祝典として、平昌五輪は大変貴重な経験として残ることになった。これが平昌五輪の最初の遺産」と評価した。チェ知事は、南北関係が梗塞して適当な対話チャンネルがなかった昨年12月、中国の昆明で開かれた国際幼少年サッカー大会で北朝鮮4・25体育団のムン・ウン団長に会い参加を要請するなど、平昌五輪への北朝鮮の参加を引き出したという評価を受けている。

 チェ知事は続けて、2021年冬季アジア競技大会の南北共同開催を推進すると明らかにした。彼は「アジア競技大会はスポーツイベントの性格よりは南北が共に開催するということに意味がある。アジア競技大会を共同開催することになれば、組織委員会も共に設けなければならず、事務室も一緒に使わなければならない。アジア競技大会を準備する3年間、南北が常設対話チャンネルを維持することができる」と意味を付与した。

 彼は五輪競技場の事後活用方案に対する考えも打ち明けた。新設された7個の競技場のうち、3カ所はまだ五輪以後の管理主体が決まっておらず、撤去が検討されている。チェ知事は「“義城(ウィソン)ニンニク少女”の活躍は、2006年に韓国で初めて国際規格を備えた義城カーリングセンターができたからこそ可能だった。ユン・ソンビンの五輪金メダルも、スライディングセンターがあったからこそだ。競技連盟などの意見を取りまとめ、早い時期に事後活用策を用意する」と話した。

 最後にチェ・ムンスン江原道知事は、「3月9日に開幕するパラリンピック興行が心配だ。チケットはオリンピック以上に多く売れたが、予約だけして来ない“ノーショー”が心配だ。パラリンピックはオリンピックよりはるかにおもしろい。チケットの価格も相対的に安いので、是非競技場を訪問してほしい」と頼んだ。

江陵/パク・スヒョク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/833569.html韓国語原文入力:2018-02-25 16:07
訳J.S

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