韓国国会が7日、本会議を開いて五輪期間中の政治的攻防と軋轢を自制することを確認する特別決議案を採択した。「2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪大会および冬季パラリンピック大会の成功的開催とオリンピック精神実現のための国会特別決議案」は「国会は平昌冬季五輪が国民大統合の契機となれるよう、五輪を理念的対立の道具にせず、政治的攻防と軋轢を自制する」と宣言した。チョン・セギュン議長が提案し、ファン・ヨンチョル自由韓国党議員が提案説明をしたこの決議案は「平昌五輪が永久に朝鮮半島平和定着の道しるべになることができるよう、政府の努力を積極支援する」、「政府も五輪期間中に政争要因が発生しないよう努力することを求める」などの内容が込められた。北朝鮮に向けても「北朝鮮当局も五輪期間はもちろん、五輪以後にも朝鮮半島の平和と東北アジアの緊張緩和のために最大限協力することを促す」という字句が含まれた。
今回の決議案は、前日に与野党合意がなされた後、この日の本会議で投票に付すことになり、在席165人中160人の賛成、反対1人、棄権4人で通過した。唯一の反対票は、チョ・ウォンジン大韓愛国党議員が投じた。チョ議員は6日、北朝鮮芸術団が祝賀公演のために入港した江原道、東海墨湖(ムクホ)港を訪れ、北朝鮮国旗を燃やすなど糾弾示威をした。1月22日にもヒョン・ソンウォル団長が江陵(カンヌン)からKTXでソウルに来た時、ソウル駅で「平壌五輪? 平昌五輪反対」記者会見を行い、北朝鮮国旗を燃やした。