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選手村の扉開いた…「南側同胞に北側同胞の挨拶伝えます」

登録:2018-02-02 05:53 修正:2018-02-02 08:05
北朝鮮選手団が昨日全員入村  
競技場を開放し各国選手の適応訓練に  
チェ・ムンスン知事「平壌で4月マラソン合意」
平昌冬季五輪が約一週間後に迫った中、北朝鮮選手団本陣が今月1日夕方、アシアナ航空のチャーター機に乗って江原道襄陽郡襄陽国際空港に降り立った後、大会期間の間滞在する江陵選手村に到着し、手を振りながら入村している=江陵/パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 「こんばんは。歓迎します」

 統一運動団体のメンバー約10人が「我々は一つだ」というメッセージと共に統一旗が描かれた横断幕を持って襄陽(ヤンヤン)空港ビルの外で歓迎の挨拶をした。空港周辺は統一部や文化体育観光部の関係者、国内外メディアの取材記者など、数百人で賑やかだった。しかし、ウォン・ギルウ体育省部長が率いる北朝鮮選手団本陣32人は、笑顔を浮かべる場面もあったが、重い沈黙の中、あまり口を開かず、わずか5分で韓国で準備した車両に乗って空港を出発した。ウォン団長は「南側同胞たちに北側同胞の挨拶を伝える」と取材陣に短く話した後、車に乗り込んだ。南から特別に用意した歓迎行事はなく、警察は3重の壁でポリスラインを作って警護した。

 2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪に参加する北朝鮮選手団本陣は、1日夕方7時10分に江原道襄陽国際空港を通じて韓国入りした。

 北朝鮮選手団は、同日午後4時40分頃(現地時間)アシアナ航空のチャーター機に乗って、元山(ウォンサン)の葛麻(カルマ)空港を出発し、東海の空路を通じて午後6時9分に襄陽空港に到着してから1時間後、国際線の出口から出てきた。集まった取材陣をくぐり、フィギュアやショートトラック、アルペンスキー、クロスカントリースキーなどの種目別に南側が準備した25人乗りミニバス4台とバス1台に分乗して移動した後、ADカードを受け取って、江陵(カンヌン)選手村に入った。

 これに先立ち、平昌五輪組織委員会は同日午後2時、平昌選手村と江陵(カンルン)選手村で同時に公式開村式を開き、本格的な平昌五輪の開始を知らせた。開幕式は9日だが、同日から各国選手団が選手村に荷物を下ろした。韓国選手団の公式入村式は7日に予定されたが、アルペンスキーやクロスカントリー、スキージャンプの選手たちは同日、一番先に平昌選手村に到着した。

 旌善(チョンソン)と龍平(ヨンピョン)アルペン競技場など、大会が開かれる12の競技場の扉も開かれ、各国選手たちの実戦訓練などメダルに向けたレースが始まった。前日まで唯一空いていた国旗掲揚台に人民共和国旗(北朝鮮の国旗)がはためいた。平昌冬季五輪を平和五輪にするためのパズルの最後のピースがはまった瞬間だった。ほかの国の国旗の場合、国際オリンピック委員会(IOC)の慣例によって開村日の前日に全部掲揚したが、人共旗は国家保安法違反の措置をなくすため、公式開村日に合わせて掲揚したというのが、組織委員会の説明だ。韓国で開催したスポーツ国際大会で北朝鮮の人共旗が掲揚されたのは、2002年の釜山(プサン)アジア大会以降4回目であり、2014年の仁川(インチョン)アジア大会以来、4年ぶりだ。

 開村式の後、チェ・ムンスン江原道知事は「4月、平壌(ピョンヤン)で開かれるマラソン大会に参加し、6月には平壌幼少年サッカー大会に、江原道が出場することで合意した」と明らかにした。

平昌、襄陽/キム・ギョンム先任記者、イ・チャニョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/830525.html韓国語原文入力:2018-02-01 23:05
訳H.J

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