2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪の際に開かれる北朝鮮主導の国際テコンドー連盟(ITF)テコンドー演武団の合同公演日程が確定した。
韓国が主導する世界テコンドー連盟(総裁チョ・ジョンウォン・WTF)は31日、「リ・ヨンソン国際テコンドー連盟総裁をはじめ役員6人が2月7日、中国北京から金浦空港を通じて入国し、パク・ヨンチル団長を含めた国際テコンドー連盟の演武団28人は同日、京義線陸路で訪韓する」と発表した。北朝鮮に帰る際も、役員6人は15日に北京に向け出国し、テコンドー演武団28人は京義線陸路を利用する。
両団体テコンドー演武団は9日、平昌五輪開幕式の事前公演に参加し、合同公演を行う。さらに、10日には江原道束草市(ソクチョシ)にある江原道進路教育院、12日にはソウル市庁の多目的ホール、14日にはMBC(文化放送)上岩ホールなど、合わせて4回の公演を披露する。開幕式の事前公演を除いた3回の公演では、両団体の演武団がそれぞれ25分ずつ50分間と合同で10分間など、1時間にわたって公演する。
両テコンドー団体は、2014年8月にユース五輪が行われた中国・南京で、トーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長が出席した中、相互認定や尊重、多国籍演武団の構成などを約束した合意議定書を採択した。これによって2015年5月、ロシアのチェリャビンスクで開かれた世界テコンドー連盟世界選手権大会の開会式で、両テコンドー団体の演武団が初めて合同演武公演を披露した。以来、昨年6月、全羅北道茂朱(ムジュ)で開かれた世界テコンドー連盟世界選手権大会の開会式と閉幕式でも、国際テコンドー連盟の演武団が訪韓して公演を行った。当時、チョ・ジョンウォン世界テコンドー連盟総裁とリ・ヨンソン国際テコンドー連盟総裁は、平昌冬季五輪でもテコンドー演武団の合同公演をすることで口頭合意した。
今回訪韓する北朝鮮の演武団28人のうち、直接舞台に上がる団員は監督2人を含めて20人で、このうちソン・ナムホ監督と団員10人は昨年の茂朱公演にも参加した。